農業者や畜産者の資金繰り改善を支援する「FarmPay」β版
農業×フィンテックサービス
プラネット・テーブルは8月31日、農業者・畜産者・水産事業者などの資金繰り改善を支援する「FarmPay(ファームペイ)」β版をリリースした。
近年、生産者から外食や小売・卸売などの流通事業者との直接取引が活発となっており、今後も同市場は拡大の一途を辿るものと見込まれている。しかしながら、一般的に外食・流通事業者の仕入れ代金支払いサイクルは、60~90日と長くなっており、生産者からすると望ましい条件ではない。
FarmPayは、出荷した農産物の代金を確実に回収、支払サイクルを短縮し、早期に支払うサービスだ。5日毎サイクル、10日毎サイクル、15日毎サイクル、1カ月毎サイクルで売上を集計し、金額確定後に即支払を実行するという。
なお、購入者側からの代金支払いは、通常通り「月末締め・翌月払い(最長60日サイクル)」となるので、代金回収と支払期間のギャップを同社が負担することで解決するとしている。
また、同社の農産流通支援サービス「SEND」や直接商談・取引管理プラットフォーム「SEASONS!」で出荷実績のある生産者に対し、出荷前の「先払」制度も提供。先払希望日から出荷見込日までの期間や出荷量・金額に応じて、先払可能金額を審査・決定し支払うという。生産者は、出荷期が到来したら実際に農産物を出荷し、取引代金で精算する「現物精算」となる。