基礎知識から選び方まで! iPhoneで使うBluetoothオーディオ 第2回
今iPhoneで使いたい! 旬なBluetoothヘッドフォン/イヤフォンをタイプ別に紹介
2017年08月31日 12時00分更新
サイズは大きくても音質は優位なオーバーヘッド型
オーバーヘッド型のメリット/デメリット
メリット:音質も良好で、機能や連続再生時間などの点でも優秀
デメリット:大柄なサイズなので、屋外ではやや使いにくい
オーバーヘッド型はケーブルではなくヘッドバンドで左右がつながっているので、ケーブルのわずらわしさがないという意味で、これも完全ワイヤレスと言える。
一般的な(有線の)ヘッドフォンとの違いでいえば、選曲や音量などの操作ボタンがハウジングについている。手探りで操作することになるので、最初は慣れが必要だが、慣れてしまえばいちいちスマホを取り出す必要がないので便利だ。
サイズが大きいので、バッテリー容量なども余裕があるし、大口径のユニットを使えるなど、音質的にも優れたモデルが多い。屋外でオーバーヘッド型を使う人は少ないかもしれないが、音質や使い勝手など、総合的な実力の高いモデルが多い。
パワフルな低音でスケール感豊かな音を楽しめる
ソニー「MDR-XB650BT」
ソニーの「MDR-XB650BT」(実売価格 1万3000円前後)は、低音の迫力を高めたEXTRA BASSシリーズに属するモデルで、専用開発された30mmドライバーを採用。低音の迫力を高めるベース・ブースターも備えている。連続再生時間はなんと約30時間の長寿命だ。
オーバーヘッド型ながらもサイズは比較的コンパクトで、シンプルなデザインもあってあまり大げさな感じはない。
重量は約190gと十分に軽量だし、イヤーパッドのフィット感の良さもあり、十分に軽快だ。重さに影響するほどではないが、ケーブルがないことも軽快さにつながっているだろう。
その音は、モリモリとしたパワフルな低音が特徴的。少々量感が多めにも感じるが、女性ボーカル曲の伴奏のベースやドラムが不明瞭になることもなく、力強いリズムを再現している。
クラシックはスケール感がしっかりと出て、なかなか堂々とした音だ。太鼓やティンパニといった打楽器が力強く鳴り、迫力のある演奏になる。中高域は自然な聴き心地を重視した少し穏やかな鳴り方だが、情報量が薄れるというほどではなく、気持ち良く楽しめる。
パワフルな低音好きにはぴったりのモデルだが、やりすぎにならない絶妙なバランスで仕上げられており、基本はしっかりとしている。NFC対応など機能的にも充実したお買い得のモデルだ。
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