基礎知識から選び方まで! iPhoneで使うBluetoothオーディオ 第1回
iPhoneで音楽を聞くなら絶対Bluetoothヘッドフォン! その理由を解説!
2017年08月29日 12時00分更新
Bluetooth接続の進化から取り残されるiPhone
でも、NFCペアリングが今秋以降に可能になるかも!?
Bluetoothは1対1で接続する規格なので、使用時にはペアリングと呼ばれる接続設定を行なう必要がある。
iPhoneの場合は、「設定」から「Bluetooth」を呼び出し、Bluetoothをオンにする。リストに接続可能な機器が表示されるので、接続したい機器を選択するとペアリングされる。
Bluetoothヘッドフォン/イヤフォンに限らないが、接続リストの名称は製品名であることがほとんどなので、それを指定する。
男性ならそうした機器の名称を個別に認識するのは普通だが、女性の多くはあまり個別の機器名に関心がないかもしれないので、機器の名称や型番はよく憶えておこう。
ペアリングは基本的には一度すればよく、再び使用するときには、iPhoneのBluetoothをオンにし、接続したいヘッドフォン/イヤフォンの電源をオンにすれば、自動的に再接続される。
複数のBluetooth機器を使い分ける状況でなければ、接続しっぱなしにしておいてもあまり問題はない。多少バッテリーの保ちに影響する程度だ。
このペアリングは、慣れないと少々難しい。特にヘッドフォン/イヤフォン側をペアリングモードに移行させるには、電源ボタンの長押し、ペアリング(Bluetooth)ボタンを押す、などの操作が必要で、最初はマニュアルを見て操作する必要がある。
最近のBluetooth機器は、ペアリングモードへの移行などの状態を音声で知らせてくれるので、多少は簡単にできるようになったが、最初のうちは戸惑いがちだろう。
こうしたペアリングの面倒は、実はiPhone特有のものだ。Androidスマホは、その多くが非接触型ICである「NFC」に対応しており、Bluetooth機器側がNFCに対応していれば、ロゴマーク同士を近づけるだけでペアリング/切断の操作ができてしまうのだ。
もちろん、AndroidスマホとBluetooth機器の両方がNFCに対応していないと使えないので、その場合はやはり「設定」からBluetooth接続をすることになる。
iPhone 7もNFCに対応しているが、現状はNFCによるペアリングはできない。ただし、今秋登場予定のiOS 11では、NFCの仕様が一部変更されるとのことで、Bluetoothペアリングが可能になるかもしれない。
使い勝手は快適だが……充電と音質の問題がある
一度、Bluetoothのワイヤレス接続を体験してしまうと、その便利さは想像を超えるはずである。音質を考えると、Lightning端子でポタアンなどと接続し、ヘッドフォンとの接続も有線(アナログ接続)が至上と考える筆者のようなオーディオマニアでさえ、日常使いはBluetoothがいいかなと思うくらいだ。
音質的にも実用上は問題ないくらいなのだが、Bluetoothヘッドフォン/イヤフォンにもデメリットはある。
一番の問題は、バッテリー充電が必要なこと。バッテリーが切れてしまうと音が出なくなる。バッテリー切れでも有線接続で使えるモデルもあるが、iPhone 7ではオーディオ出力端子がないので有線接続できないので注意。
これを解決……はできないが、問題を緩和する方法としては、充電中でも通信可能なBluetoothヘッドフォンを選ぶという手がある。
結局のところ充電中は(ACアダプターとの)有線となってしまうのでワイヤレスではなくなるが、充電中はヘッドフォンがまったく使えないということはない。国内メーカーのBluetoothヘッドフォンはほとんどが充電中は電源オフになるが、海外メーカーの製品だといくつか存在するので、探してみるといいだろう。
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