ハイエンド機である「ZenFone 4 Pro」は有機ELにSnapdragon 835を搭載
今回発表されたシリーズの中で、ハイエンドモデルに位置するのが「ZenFone 4 Pro」。ディスプレーは5.5型フルHD解像度(1080×1920ドット)という点はZenFone 4と同じだが、パネルには有機ELを採用。晴天時の屋外などでもハッキリと表示できる明るさだ。
本体背面はガラス素材を採用し、両面とも2.5D加工が施されているといった点もZenFone 4と同じ。
ただし、ZenFone 4 Proはカメラレンズまわりがやや出っ張っている。本体サイドのフレームはベゼルと同色になるよう塗装されているので、統一された一体感のあるデザインに仕上がっている。
ハイエンドモデルらしさはスペックにもあらわれており、CPUはSnapdragon 835。メモリーは6GBで内蔵ストレージは128GBとなっている。
カメラは本体背面側がデュアル仕様で、本モデルのみ標準と望遠の組み合わせ。標準側はZenFone 4と同じ。望遠側は標準の2倍(50mm)で、同じくソニー製のセンサーだが、ピクセルサイズ1.0μmの1600万画素。レンズの明るさはF2.6となっている。
標準と望遠はカメラアプリのボタンをタップしてワンタッチで切り替えられる。また、画面上をピンチイン・アウトするとズーム倍率が変わり、2倍まで拡大すると標準から望遠に切り替わる。このあたりの操作性は日本でも発売中の「ZenFone Zoom S」と同じだ。
ちなみに「光学ズーム」とうたわれているが、1.1倍から1.9倍は標準側を使ったデジタルズームで光学ズームではない。これはどのスマホメーカーも同じ表現なので、ズーム撮影する際には注意したい。
製品説明では1倍と2倍を「ピュア光学ズーム」と書かれており、筆者としては「ピュアモルトウイスキー」と同じモヤモヤと納得のいかない表現だ。
2つのカメラを使って自然なボケをだせるため、ZenFone 4 Proにはオリジナル機能としてポートレートモードを搭載している。
実は真の「3G・4GのDSDS仕様」に対応した「ZenFone 4 Selfie」
正面がデュアルカメラ仕様になっているのが「ZenFone 4 Selfie」。本体前面のガラスは2.5D加工されており、背面はスチール素材。厚さは約7.85mmで手に持ってみると、思った以上に薄く感じる。この薄さでバッテリー容量は3000mAhと十分。ただし、充電などに使用するUSB端子はmicroUSBを採用している。
ディスプレーは5.5型HD解像度(720×1280ドット)でCPUはSnapdragon 430。メモリーは4GBで内蔵ストレージは64GBとなっている。
SIMスロットはデュアル仕様だが、トレーには別途microSDカードの収納スペースもあり、microSD利用時も4G+3GのDSDS(Dual SIM Dual Standby)が利用可能。
カメラは正面がデュアル仕様で、標準(F2.0)と広角(F2.4)の組み合わせ。センサーはどちらもOmnivision製で標準側が2000万画素、広角側が800万画素だ。
標準と広角の切り替えはほかのモデルと同じく、アプリのボタンひとつで切り替え可能。ちなみに、背面カメラは1600万画素のOmnivision製でレンズの明るさはF2.0。
有機EL&ソニーセンサー搭載の「ZenFone 4 Selfie Pro」
ZenFone 4 Selfieの上位モデルに位置するのが「ZenFone 4 Selfie Pro」。ディスプレーサイズは5.5型と変わらないが、パネルは有機ELを採用し解像度もフルHD(1080×1920ドット)で、CPUもミドルレンジのSnapdragon 625を搭載している。
ただ、メモリーは4GB、内蔵ストレージは64GBで、デュアルSIM仕様だが、片方はmicroSDとの排他使用となっている。
カメラも正面がデュアルで背面がシングルという構成はZenFone 4 Selfieと同じだが、使用しているセンサーが違っている。
正面は標準側(F2.0)がソニー製のデュアルピクセル使用の1200万画素、広角側(F2.4)はOmnivision製で800万画素。正面カメラはソニー製で1600万画素だ。
正面の標準側に高性能なセンサーを搭載しているため、高精細なセルフィーが撮れるだけでなく、4K動画の撮影にも対応。高品質で動画配信をしたいユーザーなどにオススメだ。
デザインはZenFone 4 Selfieと同じで、前面が2.5D加工されたガラスに背面はメタル素材。厚さは6.85mmと薄型なので、こちらも手に持ってみると思った以上に薄く感じる。
大容量バッテリー搭載の普及価格帯機「ZenFone 4 Max Pro」
ZenFone 4シリーズの中で大容量バッテリーを搭載したモデルが「ZenFone 4 Max Pro」。バッテリーサイズは5000mAhでスペック上では4Gでのスタンバイで46日、22時間の連続動画再生が可能となっている。
ディスプレーサイズは5.5型HD解像度(720×1280ドット)。CPUはSnapdragon 425または430で、メモリーは3GB、内蔵ストレージは32GBとなっており、スペック的にはミドルローに位置するモデルだ。
SIMスロットはデュアル仕様で、microSD用収納スペースも別途あるタイプなので、microSD使用時もDSDSが利用できる。
本体デザインはZenFone 4 Selfieに似ており、前面は2.5D加工のガラス、背面はメタル素材。ただし、こちらは背面のカメラがデュアル仕様で、背面左上に配置されている。
ちなみに、プレス向けに配付された資料にはZenUIは3.0となっているが、新しいスキンを採用しているので、ハンズオンブースにあった端末を見る限りZenUI4.0と同じように見えた。
カメラは背面が標準と広角の組み合わせで、正面がシングル仕様。センサーはすべてOmnivision製となっている。
解像度は背面カメラの標準側(F2.0)が1600万画素で広角側(F2.2)が500万画素。正面カメラは背面カメラと同じ1600万画素でレンズの明るさも同じ2.0。標準と広角レンズはカメラアプリからワンタッチで切り替えられるのも同等だ。