日本ではお盆休みに帰省やレジャーを楽しまれた方々も多いのではないでしょうか。私は来週が夏休みで、ちょっとした旅行を楽しもうかと思っています。
アメリカではクルマで遠出をするロードトリップも人気があり、その需要もあって夏場のガソリン代は若干高騰します。ただ、それでもガソリン代は1ガロン3ドル以下。ガロンは約3.8リットルなので、1リットルで87円前後です。
筆者が米国に引っ越してきた頃はドル安で、原油価格も100ドルという時代がありました。その頃はさすがに1ガロン5ドル近くにまで高騰しましたが、現在は比較的安い価格で落ち着いています。
とはいえ、さすがに移動距離が500マイル(800km)を超えるなら、飛行機の方が時間もかからず、有意義な旅を楽しめるはずです。
たとえば、サンフランシスコの対岸にあるオークランド空港からラスベガスまでは、1人あたり35ドルほどの料金で飛ぶことができます。細かく計算すると、家族で400マイルのクルマ移動した際のガソリン代と同じくらい。8時間の移動を1時間半で済ませるなら、行った先での楽しみも膨らみます。
このあたりのコスト感覚が、アメリカでのバケーションの「旅」の仕方を決めているような気がしています。
暖かいところに行きたい
さて、今日は8月14日月曜日の朝なのですが、筆者の住むサンフランシスコ郊外のバークレーは、最低気温12度で、朝から霧が立ちこめており、日差しが出るのは午後日が傾き始めてから。20度に届かない予想です。
学習するサーモスタットとして登場し、Googleに買収されたNestの数年前の屋外広告も印象的でした。「サンフランシスコに夏がやってきた。暖房の節約をしよう」的なメッセージ。もっとシャレた言い回しでしたが、夏のサンフランシスコ周辺は霧のせいで寒いんです。
ただ、日中日差しが出ないそんな日が1週間以上続いており、さすがに体調が悪くなってきた気がします。外が寒いのもさることながら、アメリカの建物の中は、適温よりもかなり低めに冷房がセットされている場所がほとんどで、筆者が今いるWeWork Berkeleyも例外ではありません。
なにしろ15度以下の朝に半袖で歩いている人に何人もすれ違うので、筆者のように薄手のダウンジャケットを着込んでいる人からすれば、根本的に暑さ寒さの感覚が違うと思い知らされます。いや、もちろんこちらでも日本と同じようにセーターを着ている人もいるのですが。
日本人がカリフォルニアに抱くサーフィンとビーチのイメージは、やはりロサンゼルスなんですよね。夏場がそうであれば、他の場所に行かずのんびり、でも良いのかもしれませんが。ということで、できれば暖かいところへいきたいと言うのが本音です。
ただ、周辺地域はちょっと極端
ということで、今年の夏はラスベガスとソノマの2ヵ所を選んで、少しのんびりしようかなと考えました。
ラスベガスは前述のように飛行機代は往復で35ドルぐらいで済み、宿も1泊50ドルも出せば、中の上くらいのちゃんとキレイなプールがあるホテルに泊まることができます。カジノをやらないとしても、ちょっと豪勢なリゾート体験ができます。
ただし、ラスベガスの夏場の気温は50度前後。砂漠の真ん中ですから、こればかりは覚悟しなければなりません。その気温の環境に行ったことがないので、楽しみな反面、余計に体調を崩さないようにしなければなりません。
でも、室内はまた「強冷房」の環境なのかもと思うと、ちょっとサンフランシスコから逃げる意味が……。
一方ソノマは、Airbnbでバケーションハウスを借りました。
筆者はさほどAirbnbを積極的に利用する方ではないのですが、アプリをときどき開いては、自分の住んでいるところから1時間程度の場所にある良さそうなバケーションハウスに「いいね」をつけていました。
ナパバレーとソノマバレーのちょうど間あたりにある場所で、どちらのワイナリー群にも15分ほどでいくことができる場所です。しかも山奥なので、谷の下のように気温が上がりすぎることもなく、くつろぐには最適の環境、だと期待しています。
ただ、次はもう失敗しないぞと思った部分があります。それは、Airbnbを使わないで予約すればよかったのにというものです。
有名なリゾート地周辺のバケーションハウスの中には、バケーションハウスを専門に扱う会社が展開している物件も多く、彼らがAirbnbにリスティングしていることがあるのです。その場合、当然ですが、Airbnbの手数料が発生しています。
一方、そうした会社も自社の予約サイトを持っていて、直接予約することも可能です。Airbnbほどの物件数はありませんが、もしAirbnbにリストされている物件がそうした業者の場合、直接予約した方が手数料分の費用が浮きます。
まあAirbnbがあったから見つけられたという部分でサイトの利用価値はありますが、手数料分でもう少し大きな家が借りられたと思うと、ちょっと悔しい気分も。次の休暇がいつだかわかりませんが、今度は直接探す手も忘れないようにしておこうと思いました。
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