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松村太郎の「西海岸から見る"it"トレンド」 第177回

極寒のサンフランシスコの夏休みの過ごし方

2017年08月16日 10時00分更新

文● 松村太郎(@taromatsumura) 編集● ASCII編集部

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蒸し暑い夏も懐かしいけれど

 寒い夏から避けようとしている自分をふと冷静に見つめると、なんだか日本の蒸し暑い夏が懐かしく思えてきました。そういう夏を30年以上過ごしてきたわけですが、一方でこちらに6年住んで、湿度の低い環境に慣らされると、ちょっとでも湿度があると結構バテるものですね。

 寒くなる前の1週間は、南から湿った空気が入っていて、気温は25度弱だったのですが、湿度は70%近くとなっており、なんだか調子が狂ってしまっていました。こんな湿度、日本にいたら珍しくもないはずなのですが……。

 日本で暑い日を過ごしている人からすると、暑さを求めて休暇を取る、というのは「贅沢な悩み」なのかもしれませんし、自分でもそう思います。でも、気合いだけではどうにもならないこともあるものですね。もちろん体感や体調も相対的なものだと思いますが。

 冒頭でサーモスタットNestの話題を出しましたが、あのデバイスは、在宅パターンと気候を学習し、空調と電気代を最適化するデバイスです。次に学習して欲しいのは、自分の体調と気温と湿度の関係性でしょうか。

 Apple Watchはエクササイズの時、心拍やカロリー消費とともに、そのときの天気と気温、湿度も記録してくれます。でも、それがどのような相関関係にあるのか、までは教えてくれません。

 もっとも、自分が感じた感覚(気持ちよかった、きつかった)と入った情報のフィードバックも蓄積していって、気象条件を先読みして「今運動すると良いよ!」と教えてくれるとよいのでしょうか。

 気象や暦と人の体調などについては、やはり少なからず関係があるような気がしていて、でもそれを「気がしている」から、実際どう影響するのか、という話に解明してくれるのもウェアラブルテクノロジーなのかもしれません。


筆者紹介――松村太郎

 1980年生まれ。ジャーナリスト・著者。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)。またビジネス・ブレークスルー大学で教鞭を執る。米国カリフォルニア州バークレーに拠点を移し、モバイル・ソーシャルのテクノロジーとライフスタイルについて取材活動をする傍ら、キャスタリア株式会社で、「ソーシャルラーニング」のプラットフォーム開発を行なっている。

公式ブログ TAROSITE.NET
Twitterアカウント @taromatsumura

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