原稿はクラウドサービスへの転送も可能
さて最後になったが、入力した文書はひとまず本体内蔵のストレージのA、B、Cのいずれかに入るが、Wi-Fiが機能している環境で、キーボードのスペースキーの右側にあるsendキーを押すことで、即座にPostboxに転送される。
Postboxに送られたデータをユーザー指定のクラウドサービスであるDropboxやGoogle Drive、Evernoteに再転送するには、先程の日本語環境の設定と同じく、Postboxの設定ページに進み、お好みのクラウドサービスを選ぶだけでいい。
ユーザーはPostboxに入って、すでにFREEWRITEから転送されてきているファイルをデフォルト転送先として指定していないほかのクラウドサービスにもその場で転送できる。
Dropboxに転送されたデータを見てみると、データはアプリフォルダー内の「Postbox」というフォルダーに格納されている。
Postboxの中身を見てみると、筆者がFREEWRITEの物理ダイアルで指定した「A」と「B」のフォルダーが作られており、その中には正しく文書ファイルが格納されていた。
タップすることで内容を確認、編集することが可能だ。また入力した文書がクラウドに送られるとほぼ同時に、ユーザーには添付ファイルとともにメールで知らされる手際のよさだ。
文章の途中での修正や追加変更は不可能
そこまで思い切ったライティング専用機の魅力
すでにお気づきのように、FREEWRITEは快適なキーボードで、SNSやウェブサーフィン、メールなどの邪念を取り払い、とにかくガンガンとイマジネーションのおもむくまま文書入力を行ない、ドラフト文書を短時間で書き上げる目的で企画開発されたクラウド時代のスマートタイプライターだ。
チェリーの茶軸のキーボードは、携帯端末では昨今見ることのない素晴らしいキーイン感触だが、バックスペースキーのみで、カーソルキーのサポートもない。
それゆえ、文章の途中に戻って修正や追加変更は不可能だ。いや、あえてそうしているところが“究極のドラフトマシン”なのだ。
なので、FREEWRITEのローカルストレージに残った下書きに書き加えることを除いて、アップロード済みの下書きを、何らかの方法で再度ダウンロードして書き加えたり、修正するというごく普通の芸当も当初から製品の設計企画プランに入っていないのだ。
そういう事がまったくできない思い切った設計思想だから素晴らしい! という発想の転換が必要な機器である。
文書の修正やパラグラフの移動や文書自体を鼓舞することは、パソコンでやれるだろう……というのが発想の原点なのだ。
カーソルキーが使えない……ということをFREEWRITEを拒絶する材料にするか、そこでもう一度なぜなのかを考えて、無の境地で1.8kgを持ち歩くかは貴方次第だ。
今回の衝動買い
アイテム:
FREEWRITE Smart Typewriter
価格:直販サイトにて5万6838円
T教授
日本IBMから某国立大芸術学部教授になるも、1年で迷走開始。今はプロのマルチ・パートタイマーで、衝動買いの達人。
T教授も関わるKOROBOCLで文具活用による「他力創発」を実験中。
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