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猛暑は自宅で過ごしたい! この夏買いたいAV機器 第3回

寝苦しい夜は高音質なオーディオを! 自宅で使いたいAVアンプ、プレーヤー、ヘッドフォン

2017年06月29日 12時00分更新

文● 鳥居一豊

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世代を重ねるごとに激しく進化!! 操作性も大幅に向上した
FiiO「X5 3rd generation」

FiiO「X5 3rd generation」。3.97型IPS方式のタッチパネルディスプレーを採用し、すっきりとしたシンプルな外観となっている

FiiO「X5 3rd generation」。3.97型IPS方式のタッチパネルディスプレーを採用し、すっきりとしたシンプルな外観となっている

 ポータブル音楽プレーヤーは外で使うもの、と思われるかもしれないが、集合住宅などあまり大きな音を出せない環境ではポータブル機のほうが利用機会が多いはず。

 もちろん、長期休暇を利用した帰省や旅行などのお供としても大活躍する。大好きな音楽で暑い夏もさわやかに過ごしたい。

 このジャンルも手頃な価格のモデルから、数十万円もする超高級モデルまで、多彩に展開しているが、注目したいのは、手頃な価格のモデル。ハイレゾの高音質がぐっと身近になってきているのだ。

 ここで紹介するFiiOの「X5 3rd generation」(実売価格 5万円前後)は、オヤイデ電気が取り扱う「FiiO」シリーズの最新モデル。X5シリーズとしては第3世代モデルとなる。

右側面には2つのmicroSDカードスロットと電源スイッチがある

右側面には2つのmicroSDカードスロットと電源スイッチがある

左側面には再生/一時停止ボタンと曲送り/曲戻しボタンがあり、その間にダイヤル式のボリュームがある

左側面には再生/一時停止ボタンと曲送り/曲戻しボタンがあり、その間にダイヤル式のボリュームがある

上面部。ヘッドフォン出力は、バランス/アンバランスの2系統を装備。充電/データ接続用のmicroUSB端子、ラインアウト端子もある

上面部。ヘッドフォン出力は、バランス/アンバランスの2系統を装備。充電/データ接続用のmicroUSB端子、ラインアウト端子もある

 世代を重ねるほどに実力を高めてきているが、今回の進化も著しい。まずは、Androidベースのユーザーインターフェースを採用し、タッチパネル操作を採用したこと。これにともない、デザインも一新。シンプルながら存在感のあるデザインを採用している。

 Androidベースのユーザーインターフェースは上級機の「X7」を継承したものだが、Androidは5.1をカスタムして搭載。オーディオ再生用のソフトもオリジナルで開発している。

 また、音質に特化した「ピュア・オーディオ」モードと、Andorid端末として使えるモード(Play Storeからダウンロードしたアプリの使用ができる)が切り替え可能で、高機能と音質を両立するなど、先進の設計となっている。

 そして、オーディオ回路もこだわっている。DACチップは「AK4490EN」を左右独立で搭載。リニアPCM最大768kHz/32bit、DSD最大5.6MHzの音源に対応している。

 さらに、クロックも44.1kHz系と48kHzの2つを独立して搭載。オペアンプICを「OPA426」とするなど、オーディオ出力も強化している。

 その音を聴いてみると、以前のモデルよりも情報量が明らかに増し、質感の豊かな再生音になっている。メリハリのくっきりとした音質傾向は従来からのものだが、情報量が増えることでおり上質なサウンドになったと感じる。

 ボーカル曲を聴いても、くっきりと音像が浮かび上がる一方で、エコー感やかすかな吐息までもきめ細かく再現し、彫りの深い表現を身につけている。

 クラシックなどを聴いても、微小な音の再現性が向上しており、楽器の音色がよりリアリティーを増している。この音の進化はかなりのレベルだ。

製品には、本革製のケースと樹脂製のクリアケースの両方が付属する。充実した装備も魅力だ

製品には、本革製のケースと樹脂製のクリアケースの両方が付属する。充実した装備も魅力だ

 タッチパネル操作も非常に快適で使いやすさは上々と、文句のつけどころのない完成度になっている。5万円未満の価格帯のプレーヤーとしては、注目のモデルと言えるだろう。

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