20インチの巨大電子ボードが登場
電子パッド デジタルペーパーの最大の特徴はその雄大なサイズだ。初代Boogie Boardのディスプレーサイズは8.5インチ、その後の製品も、大きくても10~12インチクラスが最大だった。
そんなコンパクトファーストな電子ボードの世界に、突然出現した20インチの手書きデジタルペーパーが本製品だ。
当然、重量もそれなりで、電源となる単4アルカリ乾電池3本を含めると、堂々の875gとなる。
画面の20インチも従来のBoogie Boardの画面4枚分以上の広さだ。普通に立てかけて前にキーボードを置くと、誰が見てもごく普通の液晶デスクトップPCの新製品に見えてしまう。
しかし、一般的なBoogie Boardの4倍くらい大きいと言っても、ユーザーの使い方もスイッチ類も、大部分は7年前のオリジナルBoogie Boardと同じだ。
基本的にBoogie Board系の手書きデバイスは、付属のペンで筆記し、消去ボタンで消すことを繰り返して活用するものだ。
悲しいことに、時間をかけてどんなにたくさんの文字や絵を丁寧に描いても、一部分だけを消すことは不可能なテクノロジーになっている。
なので、部分的な描き間違いはペンで消去線を引いて書き直すか、大きな余裕のある心をもって、いつ何時でも、スッキリと消去ボタンを押すいさぎよさが求められる。
今回の電子パッド デジタルペーパーもそのあたりは同様だ。中央下部に横幅の3分の1くらいのサイズで少し出っ張っている場所があり、そこの中央付近にゴミ箱マークのアイコンの付いたボタンがあるが、それが消去ボタンだ。
形状から言ってこの電子パッド デジタルペーパーを壁などにもたせかけて置いておく場合は、この消去ボタンを上にして安定性を確保して置く場合が一般的だ。
そのため、電子パッド デジタルペーパーを取り出す時に、時々間違って消去ボタンあたりを摘んでしまうことが多い。筆者も何度かそうやって、消す意志のない筆記結果を間違って消してしまったことがあるので要注意だ。
電子パッド デジタルペーパーは最近のBoogie Boardや互換機などが採用しているペラペラしたペンではなく、初代機のように鉛筆のような丸軸のしっかりしたペンが付属しているのでありがたい。
また電子パッド デジタルペーパーの裏側は丈夫な金属パネルになっており、職場や自宅で電子パッドとして使わない時などは、裏返してマグネットボードとして利用することも可能だ。
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