PCゲームの快適プレイに必要なCPUを吟味する
Core i7とRyzen 7、最新FF14とGears of War 4で有利なのはどっち?
2017年06月16日 11時00分更新
フレームレートの推移を細かく見るとわかるCore i5/i7の優位性
では、FF14ベンチマークのスコアー差はどういったシーンでつくのかも調べてみた。ベンチマーク実施時にフレームレート計測ソフト「Fraps」でフレームレート推移を追跡したのが下のグラフだ。縦軸がフレームレート、横軸は時間軸となるが、横軸は最初の「Now Loading...」が消えた時点からスコアーが表示されたところまでとなる。手動スタートな上、ローディング時間はCore i5やi7の方が微妙に短いため、時間軸に微妙なズレがあるのはご勘弁いただきたい。
一番差がわかりやすいフルHDにおける推移を見てみると、どのCPUでも極端な山(2分20秒、3分、4分、つまりローディング画面が出るあたり)の高さはほぼ一緒だが、極端な山から山の間、すなわち実際にゲーム画面を描画している最中の差に注目したい。例えば、1分過ぎから2分20秒の高い山までの推移を見ると、Core i7-7700Kが一番上、次にCore i5-7600K、Ryzen勢と続き、各々10fps前後空いている。
特に描画負荷の低い高品質(ノートPC)&フルHD設定時の場合、5分少し前から始まるシーンではRyzen勢はCore i5/i7に比べフレームレートが落ちている点にも注目したい。この区間はRyzenでも200fps以上出ているので気にならないレベルとも言えるが、ハイエンドGPUの性能を引きずり出すという観点からすると、RyzenはCore i5/i7に比べて劣ると言わざるを得ない。
解像度がWQHDになり描画負荷が上がると、終盤のシーンでのフレームレート差は目立たなくなるが、最高品質では1分~5分手前までのシーン、高画質(ノートPC)では序盤から5分手前までのシーンでCore i5/i7のアドバンテージが確認できる。
4Kになるとさらに差が縮まる。特に最高品質設定ではGPUボトルネックのおかげでCPUのパワー差がなくなったことがよくわかるだろう。