STEAM教育を行うために設計されたロボットアーム「Dobot Magician」が、クラウドファンディングサイト「Makuake」を通じて、日本でのプロジェクトリリースを行いました。
ロボットアームといえば、組み立て工場などに導入されている印象がありますが、Dobotはあくまで教育用。モノを掴んだりペンで絵を書いたりすることはもちろん、3Dプリンティングやレーザー加工まで、さまざまな用途で使用することができます。
このDobot Magicianのスゴイところは、機械やプログラミング、ロボットアームへの知識があまりなくても楽しめるところ。まず、ペンから3Dプリンターへの切り替えは、アームの先端につけるエンドエフェクタ―を付け替えるだけ。このほか3D印刷キットやレーザー、ペンホルダー、真空吸引カップ、グリッパーなどが用意されています。
制御も、制御用iOSアプリが用意されているほか、PC向けアプリからは、マウスや手動、懐かしのLeap Motion(!)でロボットアームの動きを登録できるモードが提供されています。もちろんスクリプトを組むこともできます。Pythonを用いたプログラミングだけでなく、オープンソースのビジュアルプログラミング言語「Blockly」にも対応しています。
導入ハードルが低いので、1日あれば簡単な操作で遊べるかも! ということで早速、Dobotを1日お借りして遊んでみました。
お肉に「肉」って印字したい……!
Dobot Magicianにはレーザー加工用のエンドエフェクターが用意されています。家庭用なので、大型のレーザー加工機のような出力は期待できませんが、紙や革への印字くらいはお手のもの。ということは、お肉のような食品にも印字できるのでは? ということで、お肉への印字に挑戦してみました。
ロボットアームでサイン会!
私自身タレントとして活動しているため、時々サインを求められることがあります。写真集やDVDを発売した際には、サイン会なるものを開いたことも。
この「サインを書く」という行為を、ロボットアームにやってもらったらどうでしょうか。ロボットアームに書いてもらった私のサインは偽物になってしまうのでしょうか? しかし、データは私が作るので、やはり本物と言えるのかもしれません。
今回は、iOSアプリから操作したいと思います。まずはアプリ上でサインをしたためます。
続いて、アプリでペンの位置調整を行い、スタートボタンをプッシュ。これだけでサインを書いてくれるようになるらしい。簡単!
いかがでしょうか? 個人的にも、かなり精度が高いサインになっていると感じました。ちなみに私が用事で抜けた後も、本人不在のサイン会が行われていた模様……。
@ikeay 池澤あやかさんが帰られておっさんしか残ってないのに、ロボットアームによりサイン会が開催されている模様です。
茂田カツノリ@事務所間借り先探し中 (@shigezo) 2017年5月15日
いいのか、本当にwwww(なおご本人許諾済w) pic.twitter.com/cfM25r9D0x
ロボットアームが、部長の代わりに印鑑を押してくれる?!
続いては、はんこを押すべき書類の多すぎる部長に変わって、ロボットアームに印鑑を押してもらいました。手動でアームに動きを登録することができるので、柔軟に動きの設定をすることができました。
今回はDobot Magicianを短期間お借りしただけですが、これだけ遊ぶことができました。
個人的には、「ちょっと動かしてみたい」という欲望を叶える、簡単に操作できるプラットフォームが整っているところが良かったです。「バカすぎるかな?」と思うアイディアでも、躊躇する前に実現することができました。プログラミングや電子工作を使えばさらに複雑なことができそうなので、活用の幅も広そうだと感じます。
MakuakeのDobot Magicianページでは、さらにいろいろなデモンストレーションを見ることができます。プロジェクト自体は既にサクセスはしていますが、支援すると、Dobot Magicianがお手頃価格で入手することができるそうです。ぜひチェックしてみてくださいね!
池澤でした!
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