グーグルは都内で発表会を開催。Googleアシスタント日本語版の提供を開始したことを発表した。対象となるのはAndroid 6.0/7.0端末(メモリ1.5GB以上、HD解像度以上)。Googleアシスタント日本語版自体はGoogle Play上で配信されている「Google」アプリに統合されているが、ユーザーの手元の端末では数週間をかけて順次イネーブル状態にされる予定。なお、先日のGoogle I/Oで発表されたiOS版については「将来的には」(同社 製品開発本部長 徳生裕人氏)とのこと。
Googleアシスタントはユーザーが声で話しかけることによって、それに対応した情報を検索したり、また端末の各種操作をしてくれる対話型サービス。2016年のGoogle I/Oで発表され、英語版はグーグルのAndroidスマホ「Pixel」に実装されて登場した。
実際に利用するためには「OK Google」と話しかけるか、ホームボタンの長押しする。これでGoogleアシスタントが待機状態となるので、あとはいろいろ話しかければ対応してくれる。
具体的には「朝の7時にアラームを設定」「リマインダー設定 帰りにパンを買う」といった端末の操作を始め、「今日の天気は」「新宿までの経路を教えて」などの調べ物、「5月の旅行でのお寺の写真を表示」「猫の動画を見せて」といったグーグルのアプリやサービスとの連携、「早口言葉が知りたい」「アップルについてどう思う」などの端末との会話などが楽しめる。
また、「私の好物は焼肉です」といった風にGoogleアシスタントにユーザーの情報を伝えることで、それを記憶してくれることにも対応している。
日本語は主語が頻繁に省略するなどの特徴があり、英語版のGoogleアシスタントをそのまま翻訳して持ってこれるというわけではないという。しかし、実際に利用してみると、かなり簡潔な文で話かけたり、制約には疑問型ではなくてもしっかり意図を読み取るなど十分に実用的と感じされた。もちろん相手が対話型アシスタントであることを前提としない、純粋な口語の場合は認識率は低下するが、そこは今後の進化を待ちたいところだ。
さて、Googleアシスタントの日本語版がリリースされたとなると、対応デバイスの早期発売にも期待したくなるが、すでに国内の年内発売が公表されているスピーカー型デバイス「Google Home」については「ご期待ください」(徳生氏)、Androidスマホ「Pixel」は「コメントできない」(同)ということで明言は避けた。