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MCコジマのカルチャー編集後記 第199回

メーカーの栄枯盛衰を肌で感じる編集部

2017年05月16日 08時00分更新

文● コジマ/ASCII

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 ASCII編集部でパソコンや周辺機器などの話題が出ると、「そういえば、そんなメーカーあったねえ」「〇〇(機種名)、懐かしいねえ」という流れになることがしばしばあります。

 一般的にこのような話題は、懐古趣味、オジサンたちの懐かしトークだと思われがちですが(そのような面も確かにあるにせよ)、IT業界は、栄枯盛衰が激しいことも確かです。

 編集部にいると、「最近このメーカー、よく聞くな。調子いいのかな」と思うこともあれば、「あのメーカー、近頃見なくなったなあ」と思うこともある。記事やニュースでよく聞く機種を手がけていたメーカー、または大手“だった”メーカーの話題が聞こえなくなったりするのは、自分がそこの製品を持っていなかったりしても、ちょっと寂寥感を覚えるものです。

 ASCII.jpの人気連載である「ロードマップでわかる!当世プロセッサー事情」で不定期に扱われる“業界に痕跡を残して消えたメーカー”特集などを見ればわかるように、一世を風靡したかと思うと消えていくメーカーは少なくないのですね(ちなみに最新回はワープロソフトWordStarで分裂したMicroPro)。

 もっとも、勢いのあるジャンルに関しては、次から次へと新規メーカーが参入してくるわけで、群雄割拠の状態になるのも致し方ないかもしれません。現在、もっとも競争が激しいジャンルの一つとして、スマートフォンが挙げられるでしょう。長年、自らの足で携帯業界を取材しつづけている山根博士が、栄枯盛衰を解説する「スマホメーカー栄枯盛衰~山根博士の携帯大辞典」では、各メーカーの隆盛が詳細に、かつわかりやすくまとめられています。

 たとえば第37、8回で登場したOPPO。元々は音楽プレーヤーなど音響製品を手がけていたメーカー。2000年代は第1次中国メーカーブームに乗り、低価格なフィーチャーフォンから携帯電話市場に参入。ここ1、2年では、高速充電とフロントカメラという明快な機能面のアピールでシェアを拡大していきました。

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