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SDS製品群も第14世代PowerEdgeサーバーで大幅強化へ、「Dell EMC World 2017」レポート

Dell EMCがストレージを全面刷新、オールフラッシュIsilonなど発表

2017年05月11日 10時00分更新

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

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 5月8日~11日(現地時間)、米Dell Technologiesのプライベートイベント「Dell EMC World 2017」が米国ラスベガスで開催された。今回のテーマは「Realize(リアライズ)」。データセンターインフラ製品群を提供するDell EMCを中心に、クライアントPCソリューションのDell Inc、またVMwareなど、Dell Technologiesグループ各社からの発表が相次いだ。

1日目基調講演に登壇した、Dell Technologies 会長兼CEOのマイケル・デル(Michael Dell)氏。Dell Technologiesグループとして、企業のデジタルトランスフォーメーションを支える使命を強調した

昨年10月にテキサス州オースティンで開催された「Dell EMC World 2016」に続き、DellとEMCの統合後、2度目のDell EMC Worldとなった

 1日目の基調講演では、Dell EMCプレジデントのデイビッド・ゴールデン(David Goulden)氏から、企業データセンターの「モダナイズ(最新鋭化)」に向けた新モデルや製品アップデートが発表された。本稿ではまず、全面的な刷新となったストレージ製品群を中心に紹介する。

Dell EMCプレジデントのデイビッド・ゴールデン(David Goulden)氏

ハード/ソフトを刷新した第2世代XtremIO、VMAXオールフラッシュ最新版

 Dell EMCでは、ハイエンドの「VMAX」や「XtremIO」、ミッドレンジの「Unity」や「SCシリーズ」、非構造化データ(ファイル/オブジェクト)向けの「Isilon」や「ScaleIO」までのストレージ製品をラインアップしているが、今回の発表ではそれらすべてに新モデルの投入が発表され、まさに「全面刷新」となっている。

今回は、ハイエンドからミッドレンジ、非構造化データ向けまで、ストレージポートフォリオを全面刷新する発表となった

 エンタープライズ向けストレージVMAXでは、オールフラッシュ構成モデル「Dell EMC VMAX 950F」が発表された。VMAX 950Fは、前世代モデル(VMAX 850F)比でIOPSが68%の向上(670万IOPS)、レスポンスタイムも30%短縮(OLTPで350マイクロ秒)、同パフォーマンスでのフットプリントが25%削減される。Dell EMC発表によると、競合ストレージ比で「実測値4倍のパフォーマンス」を実現しているという。

Dell EMC VMAXの最新オールフラッシュモデル「VMAX 950F」ではIOPSが68%向上

 またオールフラッシュアレイのXtremIOでは、ハードウェア/ソフトウェアが刷新された第2世代の「Dell EMC XtremIO X2」が発表された。4Uサイズの「X-Brick」は、1ノードあたり物理容量が最大138TBで、前世代比で3倍の容量キャパシティとなる。加えて、重複排除/圧縮処理によるデータ削減率が前世代比で25%改善されたため、1ラック(X-Brick×8ノード)あたりの実効容量はおよそ5.5PBとなり、ラックあたりの実効容量密度は前世代比の4倍に拡大した。またレスポンスタイムは前世代比で最大80%改善されている。

ハード/ソフトが刷新された「XtremIO X2」

 一般提供開始時期(いずれも米国、以下同様)は、VMAX 950Fが今年6月、XtremIO X2が今夏と発表されている。

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