筆者に限らず、何か考え事をしている時や、不連続な思考をさかのぼって考えを整理して並べ直している時などに、無意識の内にノック式のボールペンをカチカチ音をさせたり、一時流行ったペン回しをやったり、中には自分自身の体を使って貧乏ゆすりをやったりすることがあるだろう。
2016年秋にこれらの“いじくりまわす”と“暇つぶし”、“思考支援”などをテーマにしたサイコロ型のガジェットである「フィジットキューブ」(Fidget Cube)がキックスターターではじまった。そして、予想をはるかに超えるバッカー(支援者)が集まり、何とか無事出荷された。
しかし、フィジットキューブは、正式商品の出荷前にコピー商品が市場にあふれるなど、クラウドファンディング系商品の難しさも露呈したなかなか意味深い商品となった。
筆者も当初、混沌とした状況を知らず、上野にある大きくて有名な玩具屋「ヤマシロヤ」の1階ではじめて見て、そっくりさんを980円で衝動買いしてしまった。
そしてその後、フィジットキューブとそれを思いついた背景などに興味を持ち、いろいろ調べているうちに本物らしいモノの存在やさまざまなトラブルを知り、たくさんの偽物、ほんの少しの本物が入り乱れたウェブ市場で、本物と思われるかなり高価な一品を探し当てて購入した。
その後も、秋葉原を散策中に、裏ストリート散策好きには有名な「あきばお~」でより低価格の648円で大量に店頭で売られていたそっくりさんを購入。ついに玉石混交で3個のフィジットキューブのオーナーになってしまった。
今回は、フィジットキューブらしきものを3個もコレクションしてしまったおバカな筆者から、3個のアイテムの見かけと実際の使い勝手などを報告してみようと思う。
暇つぶし……いや、思考を支援するのための「フィジットキューブ」
そもそも、ボールペンのノックやペン回しで済む暇つぶしのためだけなら、ごく普通のボールペンさえあれば済むことだ。
しかし、時代はSNSとクラウドファンディングが勢いあまって、世の中のトレンドが時におかしな方向に独りでに向かってしまう時があるようだ。
そんな時代ゆえに、暇つぶしのように見えて「思考を支援する」というふれこみで、「フィジットキューブ」なんていう格好いい名前の手のひらでコロコロしてヒーリング的にも役立ちそうなモノが格好よくウェブデビューしてくると、すぐに数億円単位のお金が集まってしまう面白くも狂った時代なのだ。
筆者が街の玩具屋さんの店頭で偶然見かけて衝動買いしたそっくりさんの紹介は2番目に譲るとして、まず、かなりの確率で本物に限りなく近い、いやたぶん本物であって欲しい最も高価なフィジットキューブから紹介したい。
たぶん本物だと思っているフィジットキューブは、ほかの2つのそっくりさんとは格段に違う、本物だけが似合いそうな豪華なプラスチックケースに収まって送られてくる。
そして日常、フィジットキューブを持ち運ぶために企画者であり製作者である「antsy labs」のロゴ入り専用ポーチが付属する。これはますます本物っぽい。
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