普通じゃ手に入らない航空機部品が買える
これまでの連載を読まれた方は薄々気付いているかもしれませんが、米軍払い下げ品が大好きです。
大はクルマから小は時計や文房具類までいろいろと買ったりしているんですが、あれもこれもと手を出していたらお金も続かないし、ただでさえ狭い部屋が放出品であふれかえってしまうので、主に陸軍と海兵隊の払い下げ品にとどめるようにしています。
とはいえ飛行機も大好物なワタシ。高校生のころから防寒具といえばフライトジャケットのCWU-36/Pか45/Pだし、戦闘機のヘルメット&マスクを買ってみたりもしています。しかも軍用機だけじゃなく民間の放出品にも興味があったりとか。
特に気になっているのが、機内食をサービスするときのミールカート。いつか欲しいなーと思ってるんですが、考えてみたら、買おうと思ってもミリタリー系と違ってショップを見たことがありません。
で、軍の払い下げみたいに入札があるのかなと思って検索していて、「航空ジャンク市」というのが開かれているというのを知りました。廃品や放出品の即売会なのだとか。会場は成田空港の近くにある航空科学博物館。そんなに遠くはないし、しかもたまたま検索した日の翌週に開催という。これは行かねば! ということで成田まで小旅行をしてきました。
航空科学博物館の開館は1989年(平成元年)。航空ジャンク市は開館の翌年から開催しているとのことなので、もう四半世紀以上続いていることになります。年2回、3月と9月の土日2日間に渡って開催され、入館料を支払えば誰でも参加が可能。販売される物は航空機関連の払い下げ部品や機内設備・空港設備の廃品、模型、エアラインのグッズなどなど。
ミリタリー系もそうなんですが、こういったイベントは初日に行かないと、いい物は残ってなかったりします。それで土曜日に行ったわけですが、到着したのはお昼過ぎ。しかもチケットを買って中に入ったのはいいものの、ちゃんと調べてなかったから館内のどこでやっているのかがわかりません。
とりあえず展示順路どおりに歩いていたらおもしろい物がいっぱいあってついつい見入ってしまい、さらに展望展示室で成田空港に離発着する航空機を眺めたうえ、屋上でまた飛行機を見たりしていたら、あっという間に1時間経ってしまいました。そして1階に戻ったら入口のすぐ横のホールが会場だっというありがちな展開です。
というわけですっかり出遅れてしまいましたが、ホール手前のスペースにいきなり気になる物を発見しました。一番欲しいと思っていた、ギャレーのカートです!
でも、あった! と思ったのもつかの間。3万円ぐらいかなと思っていたんですが全然違って、1台7万5000円でした。これは無理……かな……。
せっかく見つけたカートですが、残念ながら指をくわえて見てるだけで終了です。スタッフさんにお話をうかがったら、以前はもっと安く出ていたらしいのですが、最近はセキュリティーの関係などで社名入りの廃品が日本で出ることがほとんどなくなってしまい、アメリカから輸入しているのでどうしても高くなってしまうとのことでした。そしてそもそも以前から3万円じゃ買えなかったみたいです。あちゃー。
気を取り直してカートの隣にあったボックスを見てみました。ギャレーの壁にセットされている物だと思います。丸いツマミのあたりがちょっとSFチックでかなり惹かれたんですが、中が空っぽのただの箱だったのでいい使い道が思い浮かびませんでした。あとで考えたら、中に棚を作ればいいんですよね。買えばよかったかなぁ。
手前に引き出せるトレーが付いたオープンタイプのボックスは、書類整理にいい感じだったんですが、サイズが小さいのが残念。A4サイズが入るなら欲しかったところです。
使える物から完全なジャンクまで多種多様な放出品
ホールに入って真っ先に目に入ったのはコックピットの計器パネルです。軍用機のパネルだとたいてい計器が付いていないのですが、ここには計器付きのパネルもたくさんありました。ただ、揃っているだけあってお値段的にもなかなかのもので、もちろん買えません。
そのほかホールには、気象レーダーや計器、ライト類、機体部品、空港設備など廃品・放出品がたくさんありました。文章で説明するのも難しいので、以下、目についた物をざっとご紹介します。
■コックピット周りのアイテム
■家具っぽいもの
■機体の部品あれこれ
■空港設備
■普通に使える物やエアライングッズ
買った物は2つ
どちらかというと使えない物に惹かれがちなワタシ。計器類や滑走路の指示パネルが気になったりしましたが、沖縄でお財布の紐を緩めて来たばかりで財政難なこともあり、今回は安い物だけ買って帰りました。
ひとつはガラスの小鉢。底にANAのロゴがついているもので、ちょっとした前菜を入れるのにいいかなと思って4つ購入です。ナッツを入れたりするヤツかな?
もうひとつはトランスアジア航空のところにあった、手荷物シールのロール。荷物を預けると出発空港の略称や名前、日付、便名、通し番号などがプリントされたシールが貼られますが、印刷する前のシールがロールのまま売られていたのです。当然表は真っ白ですが、台紙の裏にはいくつかのチェック欄があり、預かった荷物の外観に破損があったり、特別な注意や別便で送る必要があるなどの確認ができるようになっていて、面白いなぁと。あんまり見かけないし1個300円だし、普通にシールとして使えるかなと思って3つ買いました。
さて帰ろうと屋外に出たら、旅客機を引っ張る牽引車が展示されているのを見つけました。これが一番欲しかったかも(笑)
そういったわけで今回はちょっとした買い物しかできませんでしたが、相場がだいたいわかったのはよかったです。また行く機会があったら、今度はお金を貯めてから行こうっと。
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