このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

T教授の「戦略的衝動買い」 第424回

行き過ぎたミニマルデザインの時代にロレックスの伝統的腕時計を衝動買い!

2017年04月05日 12時00分更新

文● T教授、撮影● T教授

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

10年モノの中古なので多少の不具合はありますが……

シングルロックのブレスレットはジュビリーブレスとはデザイン的相性はいいが、腕首をねじった時に、簡単に外れる場合は調整が必要だ

シングルロックのブレスレットはジュビリーブレスとはデザイン的相性はいいが、腕首をねじった時に、簡単に外れる場合は調整が必要だ

折りたたむ2枚の湾曲した部分を少し曲げたり伸ばしたりすることでロック機構はしっかりと安定する

折りたたむ2枚の湾曲した部分を少し曲げたり伸ばしたりすることでロック機構はしっかりと安定する

 今回、何とか出会いがあり、手に入れた憧れの腕時計であるサンダーバードではあるが、シングルロックのブレスレットは、腕首をねじったりした拍子に外れることがたまにあり、今後調整も必要なようだ。

 スマホの普及で一時は世の中から消えてなくなるほどの勢いで減少した国内腕時計市場だが、昨今は国内外の多くのミニマルデザインを目指したデザインされた流行の安価な腕時計のお陰で、やや持ち直している感じではある。

コスパで語れる国産のミニマル腕時計もいいが、腕時計はその原点にいるホンモノに触れることも極めて楽しい体験だ

コスパで語れる国産のミニマル腕時計もいいが、腕時計はその原点にいるホンモノに触れることも極めて楽しい体験だ

 筆者も“ジョーク系の腕時計”や安価な“なんちゃってミニマル志向腕時計”をいくつか所有して、着せ替え腕時計ライフを楽しんではいるが、伝統的な腕時計スタイルを頑なに守り、“機能最優先で可能な限りデザインされていないホンモノ”に接してみるのも面白いだろう。

腕時計の時代背景に似合うペア商品を選ぶ、探す、見つける楽しみはホビーの桃源郷だ

腕時計の時代背景に似合うペア商品を選ぶ、探す、見つける楽しみは、ホビーの桃源郷だ

 スマホ第一主義の時代には、腕時計をブレスレットやバングルなどのアクセサリーの一種と考え、デザインに飽きたり故障したら、新しいモノに買い換えるという変わり身の早い発想も楽しいかもしれないが、多少高価だが長い歴史と伝統にコミットされた価値ある腕時計を、常に手を入れ保守し続けて大事に長く使い続ける事も大人の楽しみだと思っている。

他人とカブることはないホンモノの腕時計の魅力

50年ほど前のラドーマンハッタン(左)、今回のRolexサンダーバード(中央)、50年以上前の音叉時計ブローバアキュトロン(右)。歴史を生き抜いたホンモノの腕時計はミニマル腕時計とは次元が違う凄さがある

50年ほど前のラドーマンハッタン(左)、今回のRolexサンダーバード(中央)、50年以上前の音叉時計ブローバアキュトロン(右)。歴史を生き抜いたホンモノの腕時計はミニマル腕時計とは次元が違う凄さがある

 腕時計産業のここ数十年の短い期間だけを振り返ってみても、世界中で多くの腕時計ブランドが競って創出した腕時計の数と種類、バリエーションはほぼ無限大だ。

 手短にミニマルデザインを目標にしてデザインされた結果、あっさりし過ぎた“なんちゃってミニマル腕時計”では到底及びもつかない世界だ。

 そこには、長い歴史と研究開発、真のブランドデザインを経て創り上げられたヘテロでカオス、ディープで魅力的な世界が待っている。

 必ず同じ結果をもたらすという大前提で比較する“やっぱコスパ”の世界とは隔絶した、他人とカブることのない魔界にウエルカム!

T教授

今回の衝動買い

アイテム:「ロレックス デイトジャスト Ref 16264」(中古)

価格:サテンドール(上野本店)にて約47万円で購入


T教授

 日本IBMから某国立大芸術学部教授になるも、1年で迷走開始。今はプロのマルチ・パートタイマーで、衝動買いの達人。
 T教授も関わるKOROBOCLで文具活用による「他力創発」を実験中。

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン