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ハイレゾもいいが、アナログ再生も捨てがたい

これなら買える?10万円台の「SL-1200GR」など、テクニクス新モデルが登場

2017年03月22日 09時00分更新

文● 小林 編集●ASCII

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 スピーカーの「SB-G90」は明瞭な音像定位と豊かな空間表現の実現がコンセプト。重心マウント構造、同軸2ウェイユニット、高剛性キャビネットなどが特徴となる。

SB-G90

 まずは重心マウント構造について。一般的なスピーカーシステムでは、スピーカーバスケットをバッフル面に取り付けるが、ユニットの重心位置はそれよりも奥側(後方)にある。そのため重心のある奥側が上下にふらついて不要振動が出やすいという。そこでスピーカーキャビネット内にサブバッフルと呼ばれる梁を別途用意して、重心位置でもユニットを固定・支持するようにした。

重心マウント構造

高剛性キャビネット

 エンクロージャはポリウレタン材を重ね塗りした光沢感のあるブラック。内部には垂直に入れたサブバッフルに加えて、水平補強板も組み合わせて剛性を高めている。各ユニット(およびバスレフポートやネットワーク回路)は個室に収められており、サブバッフルもユニットごとに独立している。振動の干渉を最小限とした。脚部には真鍮製のスパイクと受け皿を装着できる。

内部構造

ユニットひとつに対してひとつの部屋

 3ウェイ4スピーカーのバスレフ型で、ユニットは新規開発した。2.5㎝のドーム型ツィーターと16㎝のミッドレンジによる同軸2ウェイユニットと、直径16㎝のダブルウーファーからなる。

同軸ユニット

 振動板はいずれもアルマイト処理を施したアルミ製。ドーム型ツィーターは100kHzに再生に対応する。ミッドレンジとツィータープロテクター間はエッジレス構造でスムーズな音の放射が可能とのこと。ミッドレンジの振動板はコーン型として軽量化。応答性の高さとともに明瞭な音像定位や自然の音の再現性を重視しているとのこと。ウーファーの磁気回路はダブルマグネット、ロングボイスコイル、銅リングの採用したロングストローク設計。大振幅でも低歪みでレスポンスの速い低域再生が可能だという。

右がウーファーユニットで、ストロークが長い

 クロスオーバー周波数は480Hzと3.2kHzで、再生周波数特性は27Hz~100kHz(-16dB)。32Hz~85kHz(-10dB)、出力音圧レベルは88dB、インピーダンスは4Ωとのこと。本体サイズ(スパイク使用時)は幅302×奥行き375×高さ1114mmで、重量は約32㎏。ゴム脚も同梱する。

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