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最新4Kビデオカメラ「VX985M」を使ったら、スマホ映像が合成できて楽しかった

2017年02月18日 15時00分更新

文● 編集長みやの@アスキーおカメラ部(@E_Minazou

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 イマドキは一眼レフはもちろん、ミラーレスでもコンパクトカメラでも、さらにいえばスマホでも4Kムービーが撮れてしまうのですが、本家のビデオカメラが今どうなっているのか、パナソニックが2月16日に発売した「HC-VX985M」をお借りして、触ってみました。

パナソニックのシンプルな4Kカメラが新型に進化
目的の人物だけを抜き出した動画をカメラが作ってくれる?!?

 このVX985Mは、当編集部の動画班も愛用している最上位モデル「WXF990M」の弟分で、今回WX990MとVX980Mという機種が、それぞれモデルチェンジしてWX995MとVX985Mになりました。パナソニックのビデオカメラの型番におけるアタマの「W」はサブカメラを内蔵しているかどうかで、「X」は4Kムービーモデル、「F」はEVFを内蔵しているかどうかという違いになります。

 つまり、Xが付く3機種のうち長男のWXFはサブカメラとEVFを搭載、次男のWXはサブカメラ搭載、三男のVXはシンプルな4Kモデルということになります。

 今回、長男のWXFは新機種はなしで、990Mのまま継続です。次男のWX995Mはブラックからブラウンに、三男のVX985Mは白とブラウンから、白と黒になりました。次男と三男のダーク系カラーが入れ代わったカタチですね。

 新モデルは何が変わったのかというと、キホンの撮影機能はそのままで、「あとから補正」が強化されました。これは4Kの解像度で撮影した動画を、文字通り「あとから」処理してフルHDに変換する機能です。

 これまでも「あとから手ブレ補正」と「あとから追っかけ」、「あとからパンニング」の3つを搭載していました。ご想像のとおり、4K解像度の動画の部分を自動的に切り出すことによって、手ブレを軽減したり、特定の人物をおいかけたり、自動でパンニングしてくれるものです。

 あと今回増えたのが、「あとから追っかけ(+手ブレ補正)」と「指で追っかけ」、そして「あとからクローズアップ」の3つです。いま、ビデオカメラを購入するのは、お父さんとおじちゃんが60%でお母さんが40%。つまるところ子供や孫の記録が目的なわけです。

 運動会や学芸会を撮影して、「あとから」機能で自分の子を主役にした映像に変換できるのはまさに目的にピッタリですね。ちなみに、やや広めに撮っておけば、あとからクローズアップで、ほかの子が主役のビデオもあとから生成できますから(自動ですよ)、おともだちにあげると人気もアップするというものです。

 というわけで、編集部でもやってみました。広角でフツーにつばさとノスDを撮った4K動画から、つばさをアップのフルHDムービーをカメラだけで作れてしまいます。これは便利ですね~。

ふつう~に仕事をしている特撮班の2人を4Kで撮影

再生メニューで4K変換を押すと

「あとから機能」の5種類が選択できる

追っかけをえらぶと再生モードになり、変換を開始したい場所まで進める

つばさの顔を指で押して「追っかけ」の対象に指定して、画面右下のアイコンを押す

リアルタイム的に時間がかかるが、待つだけなのでOK

フルHDで顔を追っかけて、かつ手ブレも補正した動画が生成されている

豊富な動画記録機能
MP4とAVCHDを選択可能

 さて4KとフルHDが入り交じって混乱しそうなので、整理しておきましょう。動画のほうは「記録方式」と「記録モード」を設定できます。

メニューを押すと出てくるのがこの4つのアイコン

撮影設定を選ぶと記録方式とモードを選択できるようになる

●「4K MP4」
通常の4Kムービーはこれを選ぶだけです。3840×2160ドットの30p(秒30コマフルフレーム)でMP4形式での記録となります。内蔵の64GBメモリーに1時間50分記録できます。

●「MP4/iFrame」
フルHDのムービーをMP4(MPEG-4 AVCファイル規格)で記録するモードです。4種類の画質が指定できます。「1080/50M」と「1080/28M」はともに1920×1080ドットの60pで撮影し、50Mbpsまたは28Mbpsで記録します。ほかに「720」(1280×720/30p)とiMovie用の「iFrame」(960×540/30p)が選べます。64GBのメモリーでは3時間~5時間20分の記録が可能です。

記録方式で「MP4/iFrame」を選ぶと、これだけの記録モードを選択できるようになるんですハイ

●「AVCHD」
AVCHD方式(Ver 2.0規格、AVCHD Progressive)で記録するモードです。1920×1080/60i(秒60コマのインターレース記録)で4種類の画質「PH/HA/HG/HE」(24~5Mbps)と「1080/60P」(28Mbps)が選べます。64GBで5時間20分~27時間30分の記録ができます。

●「24p」
毎秒24コマのフルフレーム記録をするモードで、4Kの「2160/24p」とフルHDの「1080/24p」で撮影できます。フィルム映画のような雰囲気を出したいときに利用します。64GBで1時間50分または3時間の記録ができます。

 こういった記録フォーマットのメニューってたいがいわかりにくいですよね。オレ的にはまず解像度(4K/2K/そのほか)を選んで、次にコマ数(60p/30p/24p/30i/ほか)を選んで、圧縮方式(MP4/AVCHD)を選ぶといった方式のほうが、カンタンで安心だと思いました。

撮像素子は1891万画素で
静止画の切り出しでもキレイ

 さて、カメラとしてのキホン性能をみていきましょう。搭載しているのは1/2.3型のCMOS撮像素子で、総画素数は1891万画素です。フツーのデジカメとは違って、この撮像素子自身がもともと16:9に近い比率なので、最大画素数を得られるのは16対9のハイビジョン型写真で最高6784×3816ドットとなります。

 3:2では5472×3648ドット、4:3では5216×3912ドットと縦方向も微妙に変化します。これらの写真を撮るためにはカメラを「写真撮影モード」にする必要があります。

 もちろん「ビデオ撮影モード」にしたままでも静止画は撮影できます。その場合は、前述のどのビデオ撮影モードにしているかで、最大画素数が変化します。

 「4K MP4」モードで静止画シャッターボタンを押すと、最高で6016×3384ドットの静止画が撮影されます。静止画モードより少し落ちますね。「MP4/iFrame」と「AVCHD」の動画モード中は4992×2808ドットになってしまいます。ちなみに「24p」のときは4Kでは6016ドット、フルHDでは4992ドットです。

 さて動画を撮ることになるのですが、解像度や画質の設定とは別に、撮影モードを選ぶことになります。

撮影画面の左上にあるアイコンを押すと撮影モードの選択アイコンが表示される

●「インテリジェントオート」
完全にカメラまかせ。人物や風景、夜景といったシーンをカメラが自動判別して最適な状態にしてくれます。

●「インテリジェントオート+」
こちらもシーンを自動判定してくれますが、明るさと色合いを調整できます。ちょっと暗めに撮りたいとか、赤っぽく・青っぽくがそれぞれ5段階で指定できる。デジカメではプログラムモードで露出補正はしたいオレ的には、ムービー撮影だとこれを使うのではないでしょうか。

●「シーンモード」
インテリジェントオートの次に賢いモードで、自分でスポーツとかビーチとか花火といったシチュエーションを指定して撮影するもの。

●「マニュアルモード」
フォーカス、ホワイトバランス、シャッター速度、絞り(ゲイン)をそれぞれ設定できる。オートでうまくいかないときや、特殊な表現をしたいときに使うのだ。

●クリエイティブコントロール/HDR/スーパースロー
クリエイティブではジオラマ撮影、8mmムービー、サイレントムービー、インターバル記録が可能。HDRはハイダイナミックレンジの略で、黒つぶれや白飛びを抑える。スーパースローは文字通り動きを遅く表現できる。これらは、残念ながら4Kでは撮れない。

液晶の内側に各種コネクターと選択ボタンが並ぶ

充電端子は後部の肩にあり、残念ながらmicroUSBではない

こちらはマニュアル的調整に便利なダイヤル。押して決定もできる

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