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ワイヤレスで手軽にいい音、3タイプから選ぶ“高音質”コンパクトスピーカー (2/3)

2017年02月09日 15時00分更新

文● ASCII

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スマホからのステップアップならポータブルBluetooth

 普段スマホで聴いているサウンドを手軽にグレードアップしたいのなら、Bluetoothスピーカーが最適だ。ワンボディーで完結し、空いたスペースにポンと置くだけの手軽さで、十分満足度の高いサウンドが得られるはず。

 価格帯は幅広く、5000円以下のエントリークラスから、数万円の高級レンジ、10万円前後のハイエンドクラスまで、かなり豊富な選択肢を備える。だが全体的に良質なサウンドを手ごろな価格で提供するバランスのとれた製品が増えている。スマホの音ではちょっと物足りない……と感じたならまず最初に検討したい製品だ。ここでは発売後、多少時間が経過した製品を含め、ネットなどでの評価が高い製品を中心に紹介する。

ソニーの照明型Bluetoothスピーカー「LSPX-S1」

 そんなBluetoothスピーカーの市場をざっくりと眺めてみると、大きくバッテリー内蔵の“ポータブル”タイプの製品と、AC電源に接続して使う“据え置き”タイプの製品があることが分かる。取り回しの良さでは断然ポータブルタイプだが、大型のユニットと高出力のアンプを内蔵するぶん、サウンドに余裕感が生まれる据え置きタイプにも捨てがたい魅力がある。

 さらにポータブルタイプには、アウトドアやお風呂での使用に便利な防水型。LED照明やイルミネーションなどインテリア的な要素を盛り込んだ製品などもある。

 ちなみに、ポータブルタイプは持ち運びを想定したものだが、仮に「家の中でしか使わない」という場合でも、好きな場所に動かして聴ける点はポイントだ。パソコン机のデスクサイドから、キッチンやベランダにおいて作業の合間に音楽を聴くといった用途までワイヤレス&ケーブルレスのメリットは大きい。

BOSE SoundLink Mini Bluetooth speaker II

 ポータブルタイプの定番ブランドと言えば、やはりボーズ。個性的な技術の力で、小型の本体でも豊かな低音に支えられたスケールの大きなサウンドを奏でる点は驚きだ。「BOSE SoundLink Mini Bluetooth speaker II」は実売で2万円台中盤の価格。Bluetoothスピーカーの中では比較的高級な機種となるが、本体の質感が高く十分納得のいく仕上がりだと思う。

 もう少し手軽にということであれば、まずは予算1万円程度の機種をターゲットにしたい。例えば中国系の新興ブランドの“TaoTronics”、あるいはモバイルバッテリーで有名な“Anker”といったブランドの製品は割安感がある。

 購入時にチェックしたいポイントとしては、サイズ・重量に加えて、モノラル/ステレオの違い、連続駆動時間(充電時間)などがある。モノラルタイプでも2台用意することでステレオ再生が可能になる機種がある。音質や遅延の少なさにこだわるなら、対応コーデック、パッシブラジエーターの有無。使い勝手の面では、マルチペアリングや同時接続できる数、防水性能、NFC機能の有無などがある。

 また機種によっては、本体のボタン類を最小限にする代わりに、専用アプリで複雑な設定や機能を提供している場合もある。

ちょっとだけ体験、定番機「SoundLink Mini II」

 Bluetoothスピーカーの定番機種と言えば、ボーズの「SoundLink Mini Bluetooth speaker II」(実売2万4000円弱)だ。手のひらに乗るサイズで670gと軽量なモデルになっている。一体成型のアルミ合金製の本体は質感も十分だが、小型のボディーからは想像もつかない迫力ある低音もウリになっている。小型の本体で重心のしっかりとしたサウンドが実現できる理由は独自のフルレンジユニットに加え、前後に低域を増強するためのパッシブラジエーターを備えているためだ。

クレードルで充電が可能だ。

 操作系は非常にシンプル。天面に電源や音量調節などのボタンを配置している。スマホから専用アプリによる操作も可能だ。なお本体下に組み合わせる、充電用のクレードルを用意しており、音楽再生をしながら自然に充電を進められる(クレードルなしでUSB端子から直接充電も可能)。

上部の操作系。シンプルだが必要なものを備えている。

主なスペック

製品名:SoundLink Mini Bluetooth speaker II
ブランド:ボーズ
直販価格:2万3760円
サイズ:幅180×奥行き59×高さ51mm
重量:690g
バッテリー駆動時間:最大10時間

その他の注目機種

製品名:JBL CHARGE3
ブランド:ハーマンインターナショナル
実売価格:1万8000円前後
サイズ:幅213×奥行き88.5×高さ87mm
重量:約800g
バッテリー駆動時間:最大20時間

 大容量のバッテリーを積みモバイルバッテリーとしても利用できるBluetoothスピーカー。IPX7相当の防滴仕様。使用ユニットは50mmドライバー×2、パッシブラジエーターとなる。内蔵するバッテリーは最大20時間の大容量となっていることもポイントだ。カラーは全部で5色。

製品名:Anker A3143 プレミアムステレオスピーカー
ブランド:アンカー
実売価格:6000円前後
サイズ:幅210×奥行き60×高さ60mm
重量:620g
バッテリー駆動時間:最大8時間

 発売後に時間が経過したが、いまだにオンラインショッピングサイトなどで人気が高いBluetoothスピーカー。価格と音質のバランスが取れた製品を探している人に。

製品名:TT-SK09
ブランド:TaoTronics
実売価格:3000円前後
サイズ:幅207×奥行き39×高さ113mm
重量:358g
バッテリー駆動時間;非公開

 低価格かつ高音質なBluetoothイヤフォンでも話題を集めているTaoTronicsの製品。IPX4相当の防水性なども備え、屋外での使用時にも安心だ。

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