ファーウェイ通信 第40回
スマホはまず性能!のスペック重視派のスピーディー末岡がチェック!
最強SIMフリースマホ「HUAWEI Mate 9」の高性能ぶりをレビューする
2017年01月27日 11時00分更新
SIMフリースマホやモバイルルーターなど、ファーウェイ製端末の魅力をお伝えしている「ファーウェイ通信」。今回はハイスペックな数々の機能が自慢の「HUAWEI Mate 9」をレビュー。ASCII編集部のスピーディー末岡が個々の要素をチェックしていく。

スマホは性能至上主義というスピーディー末岡が、最強のSIMフリースマホとも言われている「HUAWEI Mate 9」をチェックする
最速級のCPUを搭載!
5.9型のスマホながら片手で操作できるサイズ感
昨年12月に発売されたばかりのHUAWEI Mate 9は、高性能CPUや5.9型の大画面ディスプレー、第2世代になったLeicaとのコラボによるダブルレンズカメラ、独自の高速充電システムなど、ファーウェイが持つ技術力が詰め込まれた新フラグシップ機だ。デジタルガジェットはとにかくスピードと性能を重要視しているスピーディー末岡としては、まずはスペックからチェックしていきたい。
CPUには初採用となるオクタコアCPU「Kirin 960」を搭載する。このCPUは、ARM社が開発した高性能コア「Cortex-A73」をこちらも世界で初採用。Cortex-A73ベースの高性能4コアは2.4GHz、省電力向けのCortex-A53ベースの4コアは1.8GHzで動作する。また、3D性能も優れており、ARM社が開発したオクタコアGPU「Mali-G71」をまたまた世界で初採用だ。
今回は、スマホの総合性能を測定する「Antutu Benchmark」(v6.2.7)と、3Dグラフィック性能を測定する「3DMark」(Sling Shot Extreme)でベンチマークテストを行なってみた。Antutu Benchmarkが10万を大きく上回る「128078」。3DMarkは「1988」。いずれも文句なく現時点でのトップクラスだ。
ディスプレーは前述のとおりに5.9型のIPS液晶で、解像度はフルHD(1920×1080ドット)。コントラスト比が1500:1と高く、NTSC96%の広色域。実際に写真を表示させても鮮やか。HUAWEI Mate 9のロック画面ではさまざまな風景の写真が表示されるのだが、その鮮明さが印象的だった。また超狭額縁デザインにも注目である。横幅は約78.9mmに収まっており、5.5型クラスの端末と比べても、わずかに上回る程度の大きさで使いやすい。
というわけで、片手持ちしても問題ないサイズだ。また、角部分がラウンドしていることで手への当たりが柔らかく、ホールド感は良好である。
大人の男女が持つのに合った外観
独自の高速充電技術も注目!
デザインは、本体背面のメタルの質感が特に優れており、全体的に上品で大人の男女が持つと特に合うという印象。最強のスペックならば、それに見合うデザインでないともったいなく感じる。その意味でHUAWEI Mate 9は性能と外観がマッチしていると言える。
スペックに話を戻そう。日々の使い勝手に大きな影響を与えるバッテリーは4000mAhと大容量だ。これに加えて、独自の省電力システムを搭載しており、標準的な使い方では約2.4日、ヘビーな使い方をしても約1.7日というバッテリー動作時間を実現しているという。実際に作例撮影などで1日中ヘビーにテストしたが、夜に帰宅したタイミングでも追加充電の必要はなかった。
また、ファーウェイ独自の充電技術「HUAWEIスーパーチャージ」もチェックしたい。これは、端末と充電器の間で通信を行なうことで常に最適な電圧/電流で充電しているという。スマホの高速充電にはいくつかの技術があるが、HUAWEI Mate 9では最大4.5V/5A(22.5W)の入力という大きさなので、バッテリーがゼロの状態から20分で1日分の充電ができる。この技術に対応したACアダプターももちろんパッケージに同梱されている。
ネットワーク面については、対応周波数はLTEだと、バンド1/2/3/4/5/7/8/9/12/17/19/20/25/26/28/29/38/39/40/41と幅広い。MWC取材やSuperGTなど、ヨーロッパにアジアと海外出張も多い身としては、これ1台で広く使えるのはメリットが大きい。LTEのキャリアアグリゲーションにも対応しており、通信速度は下り最大262.5Mbsとなっている。
また、4G+3Gの同時待受が可能なデュアルSIMデュアルスタンバイ仕様に対応している点も注目だ。たとえば仕事用とプライベート用の2枚のSIMを挿して、HUAWEI Mate 9の1台で両方を待ち受けすることができる。通話時に発信する番号を使い分けることも可能だ。海外出張時には、料金の安い現地SIMでデータ通信を利用し、普段使っている国内SIMも待ち受けという使い方も、近々実際に試してみるつもりだ。

この連載の記事
- 第196回 いつでも気軽に血圧が測れるスマートウォッチがスゴい! 「HUAWEI WATCH D ウェアラブル血圧計」レビュー
- 第195回 イヤホンを内蔵できるスマートウォッチ「HUAWEI WATCH Buds」の魅力とは? どんな場面で便利?
- 第194回 水深100mのダイビングに対応するファーウェイ「HUAWEI WATCH Ultimate」は真の究極のスマートウォッチ
- 第193回 薄型軽量で普段使いに便利なファーウェイ製スマートバンド「HUAWEI Band 8」レビュー
- 第192回 ファーウェイのスマートウォッチは春やGWのお出かけにも大活躍!
- 第191回 数秒でケースが取り替えられる、新感覚のスマートウォッチ「HUAWEI WATCH GT Cyber」登場!
- 第190回 強力ANCにマルチポイント接続、ハイレゾ対応の高コスパイヤホン「HUAWEI FreeBuds 5i」レビュー
- 第189回 ビジネスでもプライベートでも活躍するファーウェイ製ノートPC&ディスプレーを選ぶ!
- 第188回 一人暮らしでも一戸建てでも ファーウェイの無線LAN機器、最適な製品はコレだ!
- 第187回 文字盤を開けるとイヤホンが! 超驚きのスマートウォッチ「HUAWEI WATCH Buds」が国内上陸
- 第186回 「革新的でプラスアルファの価値を持つ製品を2023年も日本でリリースしたい」ファーウェイトップインタビュー
- この連載の一覧へ