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音声操作でスマホの利用頻度を減らす「APlay」を体験してみた

連載
柳谷智宣の「スタートアップDive!」

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メッセージアプリへ音声でテキスト返信ができる

 LINEやFacebookメッセンジャー、WhatsApp、Googleハングアウト、Slack、Telegram、Zaloなどのメッセージアプリがインストールされている場合、音声で返信することもできる。

 例えば、LINEでメッセージが届くと、「LINEからの通知、やなぎやさとしせん、何食べたい?」(※名前の部分は「智宣」をそのまま読んでいると思われる)のように読み上げられる。名前の漢字などが間違って読まれることがあるが、これは相手の登録されている名前をひらがなにすれば対処できる。もちろん、画像やスタンプの内容は読み上げることはできず、「スタンプを送信しました」と言われるだけ。

 メッセージの読み上げ直後に「○ボタンを押すと声で返信できます」と流れる。すぐに「APlay」の○ボタンを押して話すと、自動認識してテキストに変換し、そのまま送信してくれるのだ。画面を確認する必要がなく、スマホはバッグやポケットに入れておいたままでいいのが便利だ。ちなみに音声認識にはGoogleの音声認識を利用している。○ボタンを押さず何もしないと、数秒で「キャンセルしました」と言われそのままになる。個人的には、返信するかどうかを悩んでいる間にキャンセルされてしまうので、もう少しタイミングに余裕があるとうれしい。スルーしてしまったメッセージに返信する場合は、「APlay」の○ボタンと-ボタンを同時に押すことで、再度読み上げてもらうことができる。

 また、電車の中など、話せない状態なら「+」ボタンを長押しすると、アプリにより決められた定型文が投稿される。LINEなどでは「いいね!」の絵文字が返信できるのだ。

LINEなどでメッセージが届くと読み上げられる

○ボタンを押しながら、音声で返答

自動的にテキストで返信される。画面は相手のiPhone 7

コスパは文句なし! 歩きスマホを削減する効果もありそう

 2016年8月にお目見えした「NA1」に続き、11月には廉価版の「NA1L」を早速投入。金額などは非公開だが、同じく11月にはMCJから調達も実施している。音声読み上げと音声認識によるスマホ操作の可能性は大きそうだ。

 個人的には、歩きスマホが減るのではないか、とも期待している。LINEやメールなどの着信をチェックするのが、音声読み上げで済んでしまうと、スマホを取り出す頻度も減りそう。

 音質の評価を正確にできる耳を持っているわけではないが、Bluetoothイヤフォンとしては十分すぎる以上に音質はいい。6480円という価格を考えたら、これだけで元は取れそうな感じだ。通知をすべて読み上げてくれる、というエクスペリエンスはなかなか新鮮で便利。ぜひ、チャンスがあれば試してみることをお勧めしたい製品だ。

充電はmicroUSBケーブルで行なう。充電時間は2時間で、約6時間の再生が可能

筆者紹介─柳谷智宣

著者近影 柳谷智宣

1972年生まれ。ネットブックからワークステーションまで、日々ありとあらゆる新製品を扱っているITライター。パソコンやIT関連の媒体で、特集や連載、単行本を多数手がける。PC歴は四半世紀を超え、デビューはX1C(シャープ)から。メインPCは自作、スマホはiPhone+Xperia、ノートはSurface Pro3とMacbook Air。著書に「銀座のバーがウイスキーを70円で売れるワケ」(日経BP社)、「Twitter Perfect GuideBook」(ソーテック社)、「Dropbox WORKING」(翔泳社)、「仕事が3倍速くなるケータイ電話秒速スゴ技」(講談社)など。筋金入りのバーホッパーで夜ごとバーをハシゴしている。好きが高じて、「原価BAR」を共同経営。現在、五反田・赤坂見附・銀座で営業中。

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