液晶テレビも最上位機種を刷新!
実は同社は同時に4K液晶テレビも発表している。「Z810X」だ。こちらは2月上旬の発売予定で、65V型(予想実売価格68万円前後)、58V型(同45万円前後)、50V型(同38万円前後)の3モデル展開となる。
直下型バックライトを採用した上位機種で、既存の最上位モデル「Z20X」の後継となるモデルだ。
X910の下位モデルとなるわけだが、画像処理エンジンには「レグザエンジン Beauty PRO」を採用。機能的にはX910とほぼ同等となっている。
もちろん、有機ELと液晶というパネルの違いがあり、それに伴う機能の差異(ハイクリア/ハイモーションがZ810には非搭載)もあるのだが、冒頭でも述べた通り、液晶モデルは輝度の面では有利だ。
このため、液晶モデルのみに搭載されている機能もある。それが「きらめき復元」だ。
夜景の街の明かりや星空、暗いシーンにおいて金属などから反射する光などを強調し、きらめき感を再現する機能で、暗いシーンで点状の高域成分を検出し、増幅する。高い輝度が出せる液晶テレビならではの機能だ。
そのほかの機能は基本的に同等である。全チャンネル録画機能の「タイムシフトマシン」や、放送中の地デジ6チャンネルを同時に表示できる「まるごとチャンネル」、4K対応の「スカパー! プレミアムサービス」チューナーの内蔵」など、フラッグシップを踏襲する仕様だ。
オーディオに関してはX910のほうが上だ。Z20Xから2倍の容積となったバスレフボックスを採用し、ツィーターとフルレンジスピーカーを個別のアンプで駆動させるマルチアンプ仕様となっている。
価格的にはちょっと高めだが……
有機ELテレビについていえば、55V型で75万円前後という価格は決して安くはない。日本ではすでにLGエレクトロニクスが有機ELテレビの販売を先行させているが、2016年に登場した55V型「OLED55B6P」は、量販店で37万円程度で購入できる。価格的には2倍となるわけだ。
そして、冒頭で触れたが、ソニーとパナソニックも有機ELテレビを海外で発表している。どちらも詳しい情報はまだわからないし、日本国内向けに発売されるかどうかもわからないが、実際に製品が出そろってから検討してもいいだろう。
ただ、1つだけ言えるのは、有機ELレグザの画質は、これまでの液晶レグザでは味わえないハッとするような立体感や精細感を感じることができる。発売される3月までには店頭でその映像を確認できると思うので、ぜひ一度自分の目で確認してみていただきたい。
この連載の記事
-
第3回
AV
2017年はソニー、パナソニック、LGの有機ELテレビが目玉! CES会場ブースでビジュアル機器をチェック -
第1回
AV
ソニーが部屋に仮想本屋を作る!? 次世代の生活を豊かにするデバイス「Life Space UX」を体験 -
AV
家庭にもプロジェクターと有機ELテレビが普及!? AV機器の未来はこうなる! - この連載の一覧へ