4K液晶最安の「24UD58-B」を導入
まずは「24UD58-B」の気になるポイントを見ていこう。
最も気になるのが本体デザインで、昔ながらの液晶ディスプレーといった感じだ。フレームも厚く、左右と上部が1cm程度、下部は2cm程度になっていた。
1台3万5000円前後の価格を考えると、4K液晶ディスプレーによるマルチモニターの構築も視野に入るが、ちょっと向かないだろう。
また、フレームの表面が光沢仕様になっている点も残念なところで、作業中に手や服がフレームに映り込んでしまった。面倒だが、気になる人は黒色の厚紙などをフレームに貼るといった、ひと工夫が必要だろう。
PCでの4K/60p表示の条件を復習
ここからはPCとの接続だが、まずは最新情報を含めつつ、4K液晶ディスプレーをPCで使う上での復習といこう。
基本、4K解像度(3840×2160ドット)の表示には、PC側ビデオカード(CPU内蔵GPU)の対応が必要だ。DisplayPort出力では、インテル第4世代Core iプロセッサー(LGA 1150)や、AMD「Radeon HD 7000」、NVIDIA「GeForce 600」シリーズから、4K/60p出力可能なDisplayPort 1.2に対応しているが、問題はHDMIのほうだ。
HDMIでの4K/60p出力にはHDMI 2.0のサポートが必要で、CPU内蔵GPUだとAMDの次世代APU「Axx-9000」シリーズ。ビデオカードではAMD最新世代の「Radeon RX」シリーズとNVIDIA「GeForce 900」シリーズになる。
なお、インテルの次世代CPUとなるKaby Lakeこと第7世代Coreシリーズの内蔵GPUは、第6世代Coreと同じく、HDMI 2.0や10bit出力のサポートは見送られている。そのため、PCメーカー(マザーボードメーカー)が、外部トランスミッターを搭載している場合のみ、HDMIによる4K/60p出力が可能になる。
4K/60p表示は液晶側の設定変更が必要
4K解像度を満喫すべく、ビデオカードの「GeForce GTX 1080」と「24UD58-B」を付属のHDMIケーブルで接続。すんなり4K表示できたものの、マウスカーソルが微妙にカクツク……。あれ?と思い、リフレッシュレートを確認してみると、なぜか30Hzに。
ちょっと焦ったが、3840×2160ドットでのリフレッシュレート60Hz表示を行なうためには、OSDメニューの「画質」→「画質調整」→「HDMI ULTRA HD Deep Color」を“オン”にする必要があると、「24UD58-B」のマニュアルや製品紹介ページにしっかり記載されていた。
これは「PS4 Pro」でも同様で、「HDMI ULTRA HD Deep Color」を有効にしないと、4K解像度となる「2160p - YUV420」や「2160p - RGB」は非対応と認識され、表示は1080pになってしまう。
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