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3.5万円の4K液晶はPCゲーム&PS4 Proの福音となるか? 第1回

3.5万円の最安4K液晶で学ぶ4Kの性能と初期設定

2016年12月29日 12時00分更新

文● 藤田 忠 編集●北村/ASCII.jp

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4K液晶最安の「24UD58-B」を導入

 まずは「24UD58-B」の気になるポイントを見ていこう。

 最も気になるのが本体デザインで、昔ながらの液晶ディスプレーといった感じだ。フレームも厚く、左右と上部が1cm程度、下部は2cm程度になっていた。

 1台3万5000円前後の価格を考えると、4K液晶ディスプレーによるマルチモニターの構築も視野に入るが、ちょっと向かないだろう。

 また、フレームの表面が光沢仕様になっている点も残念なところで、作業中に手や服がフレームに映り込んでしまった。面倒だが、気になる人は黒色の厚紙などをフレームに貼るといった、ひと工夫が必要だろう。

24UD58-Bのフレームは上下左右ともに厚め。その上、フレーム表面は映り込み激しい残念仕様に。ストライプやチェック柄の服を着て動画視聴やゲームをしていると、かなり気になってくる

電源コネクターやHDMIポートなどは、本体へ垂直に差す形になっている。硬めのケーブルを使用する際は、奥行きに余裕が必要だ

液晶アーム使用時は、スタンド固定部が本体から出っ張ることになる。見えないところだが、ちょっと野暮ったい

OSDメニューは円形配列で、本体中央底面に備わっているスティック(電源スイッチも兼ねている)ひとつで操作可能。最も操作するだろう入力切り替えは、メニュー呼び出し→入力選択→ポート選択と3クリックで可能だ

PCでの4K/60p表示の条件を復習

 ここからはPCとの接続だが、まずは最新情報を含めつつ、4K液晶ディスプレーをPCで使う上での復習といこう。

フルHD(1920×1080ドット)が4枚入ってしまう作業領域となる3840×2160ドットの4K解像度。PCで使うためには、ビデオカードの対応が必要だ

 基本、4K解像度(3840×2160ドット)の表示には、PC側ビデオカード(CPU内蔵GPU)の対応が必要だ。DisplayPort出力では、インテル第4世代Core iプロセッサー(LGA 1150)や、AMD「Radeon HD 7000」、NVIDIA「GeForce 600」シリーズから、4K/60p出力可能なDisplayPort 1.2に対応しているが、問題はHDMIのほうだ。

 HDMIでの4K/60p出力にはHDMI 2.0のサポートが必要で、CPU内蔵GPUだとAMDの次世代APU「Axx-9000」シリーズ。ビデオカードではAMD最新世代の「Radeon RX」シリーズとNVIDIA「GeForce 900」シリーズになる。

 なお、インテルの次世代CPUとなるKaby Lakeこと第7世代Coreシリーズの内蔵GPUは、第6世代Coreと同じく、HDMI 2.0や10bit出力のサポートは見送られている。そのため、PCメーカー(マザーボードメーカー)が、外部トランスミッターを搭載している場合のみ、HDMIによる4K/60p出力が可能になる。

「Core i7-6700K」を搭載したASUS製マザーボード「Z170M-PLUS」のHDMI端子との接続ではリフレッシュレートが30Hzに

モバイル向けの第7世代Coreシリーズを搭載する最新小型ベアボーンのGIGABYTE「BRIX s」シリーズやASRock「Beebox-S」シリーズは、HDMIによる4K/60p出力をサポート

4K/60p表示は液晶側の設定変更が必要

 4K解像度を満喫すべく、ビデオカードの「GeForce GTX 1080」と「24UD58-B」を付属のHDMIケーブルで接続。すんなり4K表示できたものの、マウスカーソルが微妙にカクツク……。あれ?と思い、リフレッシュレートを確認してみると、なぜか30Hzに。

 ちょっと焦ったが、3840×2160ドットでのリフレッシュレート60Hz表示を行なうためには、OSDメニューの「画質」→「画質調整」→「HDMI ULTRA HD Deep Color」を“オン”にする必要があると、「24UD58-B」のマニュアルや製品紹介ページにしっかり記載されていた。

 これは「PS4 Pro」でも同様で、「HDMI ULTRA HD Deep Color」を有効にしないと、4K解像度となる「2160p - YUV420」や「2160p - RGB」は非対応と認識され、表示は1080pになってしまう。

「PS4 Pro」では4K解像度自体が選べず、1080pになってしまう

HDMIで接続する際は、忘れずに「HDMI ULTRA HD Deep Color」を有効にしよう

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