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4Kテレビ環境を10万円前後で整える! 第2回

高い4Kテレビと安い4Kテレビ、画質にどれほどの違いがあるかチェック!

2016年05月27日 10時00分更新

文● 鳥居一豊

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 前回、10万円台で手に入る4Kテレビを紹介したが、低価格な4Kテレビと比較的高めの4Kテレビでは何が違うのだろうか? 東芝とパナソニックの4Kテレビをそれぞれ2モデルお借りして、じっくりとその実力をテストしていくことにする。

「43G20X」(左)と「43Z700X」(右)

 まずはテストで使用する機器を紹介しよう。東芝「レグザ」の4Kテレビは「43G20X」(最安価格 10万円前後)と「43Z700X」(最安価格 17万円前後)。

 同社の最上位モデルは、VAパネル+直下型LEDバックライト搭載の「Z20X」シリーズとなるが、最小画面サイズが50V型で、40V型近辺のモデルがない。そこで43V型の43Z700Xをチョイスした。

 Z20Xとの大きな違いはIPSパネルを採用している点で、LEDバックライトは直下型+エリア駆動を採用。高画質回路も「4KレグザエンジンHDR PRO」を採用と、高画質技術については最上グレードの装備となっている。

 対する43G20Xは2015年発売モデル。IPSパネル+直下型LEDバックライトバックライトの組み合わせで、エリア駆動は採用しない。高画質エンジンは「4KレグザエンジンHDR」となっている。ポイントとなるのは高画質エンジンの実力の違いとなるだろう。

記事掲載当初、G20XがVA方式と表記していましたが、正しくはIPS方式です。お詫びして訂正いたします(2016年5月27日)

「TH-40DX600」(左)と「TH-43DX750」(右)

 パナソニック「ビエラ」の4Kテレビは「TH-40DX600」(最安価格 10万円)と「TH-43DX750」(最安価格 13万円前後)。

 ビエラの最上位モデルは「DX950」シリーズとなるが、こちらも最小サイズが58V型で40V型近辺の製品が存在しない。そこで43V型のTH-43DX750をチョイスした。

 DX750は液晶パネルがIPS方式で、LEDバックライトはエッジ型+エリア駆動。一方、DX600はVA方式でエッジ型バックライトとなる。最大の違いはDX750がHDR対応で、DX600がHDR非対応という点だろう。

 4Kアップコンバートはどちらも「4Kファインリマスターエンジン」となる。HDRを含めてDX750の方がさまざまな高画質技術が投入されており、画質的には当然DX750が有利ということになる。どちらも最新モデルだけあって、その他のネットワーク機能などはほぼ共通だ。

東芝「DBR-T670」。薄型サイズのBDレコで、電源ボタンのデザインなどは薄型テレビと同じイメージとなっている

東芝「DBR-T670」。薄型サイズのBDレコで、電源ボタンのデザインなどは薄型テレビと同じイメージとなっている

 このほか、通常のBD再生用として東芝のBDレコ「DBR-T670」(最安価格 6万9527円)を、4K BD(HDR)検証用にパナソニックのUHD Blu-ray対応のBDレコ「DMR-UBZ1」(最安価格 26万9655円)を用意した。

 DBR-T670は3チューナー機だが、最大3チャンネルまでの全録が可能なタイムシフトマシン(全録)搭載モデル。43Z700Xや43G20Xと組み合わせれば、タイムシフトマシンリンクの連携で、テレビ側から全録した番組をまとめて操作可能だ。

パナソニック「DMR-UBZ1」。シャシーを大幅に強化しているため、天面も側板も極厚のアルミ板が装着される。天面にはUHD Blu-rayの刻印もある

パナソニック「DMR-UBZ1」。シャシーを大幅に強化しているため、天面も側板も極厚のアルミ板が装着される。天面にはUHD Blu-rayの刻印もある

 DMR-UBZ1はパナソニックの最上位となる3チューナー機で、現時点では国内で唯一のUHD Blu-rayソフトの再生が可能なことが最大の特徴。強化されたシャシーやオーディオ回路などを備え、画質・音質ともに最高峰の実力を備えたことも大きな魅力だ。

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