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スタッフの顔と名前の一致に特化した「カオナビ」を体験してみた

連載
柳谷智宣の「スタートアップDive!」

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 少人数の会社であれば同僚の名前はすべて把握していることだろう。しかし、複数拠点があったり、人数が多いと顔と名前を覚えきれない、と言う人もいるのではないだろうか。人数が増えた企業の人材マネジメントでは、いろいろとトラブルが起きる。今回は、そんなピンポイントなニーズを解決してくれる「カオナビ」を体験してみた。

スタッフと会う前に、名前と顔、個人情報などをインプットしておく

カオナビ
プラットホーム ウェブ 企業名 株式会社カオナビ
代表取締役 柳橋仁機 設立 2008年5月(事業開始 2012年4月)
取引形態 BtoB 利用料金 3万9800円~/月

マネジメント層が部下の顔と名前を一致させるために活用する

 部下の顔と名前を覚えるなんて基本中の基本。とは言え、多拠点に展開する企業や大人数を抱える企業だと、なかなかうまくいかないもの。筆者も人の顔と名前を覚えるのがとても苦手なたち。経営している飲食店は4店舗、スタッフは20人を超える。もちろん、長く働いている社員はわかるのだが、新しい人だとなかなか顔と名前が一致しない。特に今は新店の準備で、自分が面接していない人まで入ってきているので把握しきれない。しかし、部下の顔と名前が一致しないのは最悪だ。毎回元気よく挨拶するものの、そこから先が続かないのだ。

 そんな時、ぴったりのスタートアップサービスに出会った。顔写真を使って新しい人材マネジメントを提案する「カオナビ」だ。部下の顔と名前を一致させる、という一点突破の特化型サービス。2012年4月にサービスをスタートし、4年半が経過。現在、340社に導入され、拡大中のスタートアップだ。

 早速体験してみよう。「カオナビ」にサインインすると、ダミーデータが2人分入っている。最初に行なうのは、登録する基本情報のフォーマット作りだ。社員番号や性別、年齢といった基本的な項目はあらかじめ配置されているが、雇用形態や身長、好きな食事などの項目を追加できるのだ。同様に、新しいシートを作り、SNSのアカウントをまとめて登録したりできる。次に、組織の部署を登録。所属をツリーで管理できるので、複雑な部署ワケをしている会社でもOKだ。これで最低限の受け入れ準備は完了だ。

「カオナビ」のウェブサイト。無料トライアルや無料デモを申し込める

カオナビの画面

設定画面を開き、マスター設定を行なう

レイアウト設定を開く

管理する項目を自由にカスタマイズできる

新しいシートを追加できる。ここではSNSアカウントの管理シートを追加してみる

「所属ツリー管理」で部署などを登録する

CSVファイルに入力して、まとめてデータを登録する

 初回登録時は、スタッフ全員の情報を入力するので、エクセルを利用したほうがラク。すでに人事データがあるならCSVで出力して、整形することになるだろう。今回は記事のために28人のデータをランダムに生成した。顔写真は、知人や編集部から提供いただいたサンプルデータなのでご承知いただきたい。

 まずは、「CSV入出力」から基本となるCSVファイルをダウンロードする。このファイルを元に修正すれば確実だ。まずは、基本情報をダウンロード。エクセルなどの表計算ソフトで開くと、社員番号や氏名、フリガナ、メールアドレスといった項目が用意されている。情報を入力したら、アップロードしてデータベースを書き換えればいい。

 同様に、追加シートのCSVファイルをアップロードする。CSVファイルの書き方にミスがあると、エラーが出るので確認しよう。筆者の場合は、例えば取締役会の番号を「001」にしたのだが、CSVでは「001」と入力しても「1」になるのではじかれてしまった。

 続いて本サービスのキモとなる顔写真をアップロードする。こちらもまとめてドラッグ&ドロップで登録可能。ただし、1枚の画像は5MB以下にする必要があるので、高解像写真などはリサイズしておく必要がある。その際、自動的に顔部分を切り出してアップにしてくれるのだが、うまく認識しない写真もあった。これも自分でトリミングしておく必要がある。写真を読み込んだら、プルダウンメニューから名前を選択していけばいい。

「CSV入出力」を開き、ひな形となるCSVファイルをダウンロードする

ファイルを開いたところ。このファイルをテンプレートとして、全スタッフの情報を入力する

スタッフの情報を入力する。※画面のデータはダミー

ファイルをアップロードする

スタッフ情報をインポートできた

「顔写真管理」を開いて画像をドロップする。1画像のファイルは5MB以下にしておくこと

顔写真を選択し、プルダウンメニューから名前を選ぶ

準備完了

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