JVCケンウッドは12月2日、コーンに木材を採用する「ウッドコーン」を使用したスピーカー2製品を発表した。12月中旬発売の予定。
新製品は、90mmウッドコーン採用のフルレンジスピーカーの「SX-WD9VNT」(予想実売価格 7万5000円前後)と、110mmウッドコーンに20mmのウッドドームツィーター搭載の2Wayスピーカー「SX-WD7VNT」(同 6万5000円前後)。
ウッドコーンスピーカーは従来、特定のアンプと組み合わせることを前提としていたが、スピーカーだけ欲しいというユーザーの声に応え、今回は単体販売することになった。
それぞれ、従来機の「EX-HR9」「EX-HR7」をベースにしており、異方性振動版を貼り付けたウッドコーンや竹の響板の採用など、基本仕様は踏襲する。
ただし、両方とも新たに人工熟成処理された木材(チェリー材)の響棒を搭載する点が大きな変更点となる。
これにより音の深みが増し、音楽表現力が大きく進化したという。
また、背面のスピーカーターミナルを固定するネジを1本だけステンレス素材にする、という細かい調整も行なわれている。
さらに、解像感を向上するために吸音材(メイプル材チップ)についても調整を行ない、内部配線の処理方法も見直している。
なお、人工熟成処理はかなりの時間を要するため、本製品は生産できる数が限られる。初回出荷分はSX-WD9VNTが100台、SX-WD7VNTが50台の見込みで、これらが完売した場合、次の出荷には半年ほどかかるという。