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プロジェクトを手軽に完璧に管理できる「マンモスプロジェクト」を体験してみた

連載
柳谷智宣の「スタートアップDive!」

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 ビジネスで業務を進める際、1つのプロジェクトとして管理することも多い。ITシステムを開発するだけでなく、新商品をリリースしたり、新規店舗を出店したりするのもプロジェクトと言える。多数の人員が無数のタスクを処理しつつ、進めていかなければならない。当然、日々修正や追加が発生する。

 そんなプロジェクト管理に特化したサービスを提供しているスタートアップがパラダイスウェア株式会社だ。今回はプロジェクト管理サービス「マンモスプロジェクト」を体験してみた。

仕事でもプライベートでも何かコトをなそうと思えばそれはプロジェクト。多層に重なるタスクを「マンモスプロジェクト」で華麗にさばこう

マンモスプロジェクト
プラットホーム ウェブ 企業名 パラダイスウェア株式会社
代表取締役 橋本将功 設立 2011年
取引形態 BtoB 利用料金 1人あたり500円/月

12年のプロマネ経験から使えるツールを開発した

 パラダイスウェア株式会社は2011年に創業。代表の橋本将功氏は、12年間プロジェクトマネージャーを務めていたプロジェクト管理のプロ。長年自分で使える管理ツールを探していたが、しっくりくるモノがなかったという。今でも、メールやエクセルで管理している企業も多く、生産性が上がっていないのが現実なのだ。

 プロジェクト管理ツールには2つ難しいポイントがあるという。

 エンジニアを管理するだけのツールであれば存在するのだが、プロジェクトにはビジネス、企画、デザインと言った要素も入っていくる。それらを連携しようとすると既存のものではなかなかうまくいかないという。文字情報だけの進行管理ツールでは、デザイナーも使いたがらない。そもそも、エンジニア好みのツールは尖りすぎていて、ほかの人たちにはハードルが高いのだ。

 2つ目はマネジメントだ。プロジェクトマネージャーがタスクひとつひとつに関して指示を出していると、それだけで1日が終わってしまうこともある。プロジェクト全体を全員で共有できれば、この手間を大きく省けることになる。

 これらのポイントを解消するために開発されたのが「マンモスプロジェクト」だ。2012年から無料版の「マンモスチームワーク」というサービスを手がけており、2016年6月、満を持しての有料版スタートとなった。

右上のリンクからアカウントを作成、もしくはGoogleアカウントでログインする

「新規プロジェクト」をクリックして、プロジェクト名を入力。イメージ画像も設定できる

 早速、試してみたい。筆者はIT開発を手がけてはいないので、海外に飲食店を出店するという想定でプロジェクトを作ってみる。まずはアカウントを作成。Googleアカウントも利用できる。価格は1メンバーにつき、500円/月とお手軽。しかも、1人のみのプロジェクトや、閲覧権限のメンバーは課金対象に含まれない。さらに、現在(2016年11月時点)はメンバーを招待するとオーナーに1000円分のチケットが発行される。事実上2ヵ月間は無料で利用できる。

 プロジェクトを作成したオーナーは、まずメンバーを招待する。その際、権限を3種類から設定する。プロジェクトを削除することも可能な「管理者」と投稿などが行なえる「メンバー」、そして見るだけの「閲覧のみ」だ。後で権限の変更はできるが、有料メンバーの管理者とメンバーから無料ユーザーの閲覧のみに変えることはできない。

プロジェクトができたら「メンバー」タブからメンバーを招待する

メールアドレスを入力して招待する。「権限」は管理者とメンバー、閲覧のみの3種類となる

スタッフに参加してもらった

プロジェクトに必要なタスクをすべて洗い出す

 メンバーを招待したらタスクを登録してみよう。「タスク」タブを開き、左上の「新規タスク」をクリック。「新規タスク作成」画面が開くので、タスク名を入力しよう。後は内容に合わせて、ステータスやカテゴリー、担当者、期間、重要度などを設定しよう。期間を設定したりメモを残すことも可能だ。

タスクの作成画面

 「閲覧のみのメンバーに非公開」にチェックすると、機能名通り管理者とメンバーしか閲覧できなくなる。例えば、クライアントや外注のコンサルタントなどとプロジェクトの進捗を共有するために無料アカウントで招待しているが、公開する必要がなかったり、見られたくない項目は非公開にする、といったことができるのだ。

 もちろん、シンプルにタスク名だけ入れて、がしがし項目を作っていくのもいい。どちらにせよ最初のタスクを登録する作業量は多い。とは言え、当たり前のこと。

片っ端からタスクを登録していく

 すべてのタスクを全部入力し、関係性を設定する作業を見て「大変な作業ですね……」とつぶやいた筆者に対し、代表の橋本氏は「ここが一番重要」だと即答。プロジェクトをスムーズに進めるためには、最初の計画が肝心という。

 最初から予定に入っていればたいした作業ではないが、プロジェクトにおける穴が発覚するとトラブルになるためだ。たとえば、システム開発案件でリリースの1週間前にセキュリティー規定を初めて共有したりすると炎上は必至。計画段階で穴を埋めておけば、そんなことにはならない。そのため、プロジェクトマネージャーはこのタスク登録について本気で作業する必要があるのだ。

 とは言え、従来アナログやエクセルで行なっていた作業と比べると、「マンモスプロジェクト」は格段に手間がかからない。タスクを一気に書き出し、それをドラッグ&ドロップで関連づけてマッピングできる。プロジェクトの内容と状況が一目瞭然となり、頭を使わなくても管理できるようになる。

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