撮像素子の変更でAF速度が大幅向上!
外観の変化は大きいが、それよりも注目なのが撮像素子に「デュアルピクセルCMOS AF」をMシリーズで初めて採用した点だ。
像面位相差検出方式のAFはM3でも採用されていたが、M3の「ハイブリッドCMOS AF」は撮像素子面に部分的に撮像素子と置き換えで位相差検出用AFセンサーを配置し、コントラスト検出方式とあわせて利用するものだった。
一方、M5で採用されている「デュアルピクセルCMOS AF」は撮像素子そのものが位相差検出用AFセンサーを兼ねている。つまり、画素すべてが位相差検出用AFセンサーを兼ねているので、画面のどこででもピント合わせが可能になっている。
AF範囲も拡大している。M3では縦約80%、横約70%の範囲でのAF測距が可能だったが、M5では縦横ともに約80%の範囲でAFの測距が可能。さらに、高速で精度の高い追従性にも優れたAF動作が行なえ、AF追従で秒間7コマの連写も可能だ。
従来のEOS MシリーズのAF動作速度は、他社のミラーレス機に比べて速いということはなく、どちらかと言えば遅い部類に入っていたが、M5はかなり改善された。
実機を触って一番感じたのが、反応速度のよさで動きはじめが速く、ピントの合った位置で静止するまで速度が落ちずピシッと止まる印象だ。
実際のところ、速度で見るならようやく他社のミラーレス機に並んだくらいではあるが、撮影の快適さはかなりよくなっている。
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