4月を迎えてデジカメの新機種もそろそろ出そろってきた。ゴールデンウィークの旅行はもちろん、新生活もはじまるのでここで新しいデジカメをゲットしたいところ。
そんなデジカメ市場は、相変わらずミラーレス一眼タイプの人気は高く、新機種も多い。また今年の新作の多くはWi-Fi対応モデルが多く、スマホとの連携がしやすく、リモート撮影や画像転送は基本的な機能として組み込まれているのが多い。
本特集では、デジタルカメラ春モデルの中からミラーレス一眼をピックアップ! オリンパス「OM-D E-M5 Mark II」と「OLYMPUS AIR A01」、パナソニック「LUMIX DMC-GF7」、キヤノン「EOS M3」、富士フイルム「X-A2」の5機種について、徹底的にチェックしていく。
特集第1回目は、基本機能を見ていこう。
4000万画素相当の写真が撮れる!
オリンパス「OM-D E-M5 Mark II」
オリンパスの「OM-D E-M5 Mark II」(ボディーのみの実売価格は11万円前後)は一眼レフスタイルを採用するOM-Dシリーズの中核機。「EM-5」の後継機で、画素数こそ同じ約1600万画素だが、中身は大きく進化。5軸手ブレ補正はシャッタースピード5段分相当の補正が可能になり、画像処理エンジンも「TruePicVII」に進化した。
向かって左側のモードダイヤルのセンターにはロックボタンがある。一度押し込むとロックされ(左)、もう一度押し込むとロック解除になる(右)。ダイヤルが大きくなって操作性が向上している分、不意に回ってしまう可能性があるので、これは便利だ
プログラムオートやマニュアル、フルHD動画撮影は当然として、多重露出や従来機に比べて約5段明るいLVブースト、インターバルタイマー、シフト補正機能など、あらゆる機能が詰まっている。
14種類の「アートフィルター」(特殊撮影機能)が利用可能なほか、絵画調のような効果も得られる2種類のHDR、星夜写真に便利なライブコンポジットなども利用でき、機能面で困るようなことはまずないだろう。
9216×6912のRAW撮影ができる「40Mハイレゾショット」
今回、注目すべき新機能が「40Mハイレゾショット」だ。採用しているセンサーそのものは1600万画素だが、0.5ピクセル単位でセンサーを動かしながら8回露光を行ない、4000万画素センサーに相当する高解像度な写真を記録できる。
動いている被写体では複数回の露光の合間にセンサーが動いてしまい、ブレて写ってしまう可能性があるが、風景や製品写真等で動きのない被写体で威力を発揮する。
通常モードでのJPEGの記録解像度は4608×3456だが、40MハイレゾショットのJPEGでは7296×5472、RAWでは9216×6912の高解像度データになる。
なお、このモードで撮影したRAWデータは、現時点ではカメラ内部でRAW現像処理するかPhotoshopに専用のプラグインをインストールする必要がある。カメラに付属する「OLYMPUS Viewer 3」では閲覧しかできない点は注意が必要だ。
記事掲載当初、ハイレゾショットのRAW解像度に誤りがありました。お詫びして、訂正いたします(2015年4月14日)
同社のOM-Dシリーズのフラッグシップモデル「E-M1」の機能の多くを採用し、すべての機能を網羅するのさえ苦労するほど多機能だ。もちろん多機能な高性能機だからといってプロ専用というわけではなく、オート機能も十分に備わっているのでデジカメ初級者でも扱える。
見た目だけで気楽に選んでも、本格的に使うために選んでも、どんな要求にもこたえてくれるデジカメだ。
次ページへ続く、「レンズカメラ OLYMPUS AIR A01」

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