このページの本文へ

盛田 諒の「アスキー家電部」第52回

日立、毛布4枚ぶちこめる洗濯乾燥機「ヒートリサイクル風アイロンビッグドラム」

2016年10月13日 07時00分更新

文● 盛田 諒(Ryo Morita)

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷
昭和を感じる写真になってしまった

 ドカーーーッ!!!!!!!!!と一気にまとめて洗えるやつが出た。

 日立アプライアンスが12日、洗濯12kg・乾燥6kgのドラム式洗濯乾燥機「ヒートリサイクル 風アイロンビッグドラム BD-NX120A」を発表した。市場想定価格は35万円前後、11月19日発売。ドラム槽が容積85リットルと大容量で「毛布コース」なら薄手の毛布を4枚まとめ洗いできる。にも関わらず奥行きは62cmとコンパクトにまとめた。カラーはホワイトとシャンパンゴールドの2色。

ヒートリサイクル 風アイロンビッグドラム BD-NX120A 想定価格35万円前後
レースカーテン14枚、タオルケット6枚、厚手の毛布2枚などを一気に洗える
毛布4枚をつっこんだところ。ぎゅうぎゅうだが洗える

 最大の特徴は直径約61cm、容積約85リットルという新開発の巨大ドラム槽。厚手の毛布2枚、タオルケット6枚、レースカーテン14枚などを一気に洗える。羽毛布団は丸ごと洗濯乾燥できるようになった。今まではバランスを保てずに止まってしまっていたが、ドラム槽の回転制御によって可能にしたそうだ。

 最初は「カーテン14枚なんてどこにあるんだ」と思ったが田舎の実家を考えたら窓は7枚くらいあるので季節ごとの洗濯に使える。それにわが家もそうだが夫婦共働きで週末にまとめ洗いをしていると洗濯乾燥容量は多いほうがいい。とくに子供が生まれることを考えると一度にドカッと片づく大容量が欲しくなる。

 しかし大容量化で巨大になったら置き場がないということで本体サイズは幅69.5×奥行き62×高さ103cmにおさえている。同じく幅60×奥行き71.5×高さ102cmの洗濯容量11kgモデルに比べると幅はあるが奥行きはコンパクトになった。

幅69.5×奥行き62×高さ103cm。奥行きが比較的コンパクト
洗濯容量11kgのモデル(右)と比べると幅はあるが奥行きをおさえた。横にでかくなったぶんぽっこりお腹がへこんだ

 本体サイズをでかくせず容積を増やせた理由は、脱水回転時に洗濯槽のゆれをおさえる“バランサー”の改良による。従来より端っこが厚い5重流体バランサーを使い槽内容積をかせぐとともに、振動抑制効果を1.47倍に高めた。具体的には高速回転しているときの「ゴンゴンゴンゴン!!」という振動がおさえられている。

 ちなみに発表会場では青い水を満たしたワイングラスを洗濯乾燥機の上に置いて「ご覧ください、高速回転してるのに水面が波立っておりません!」とやっており技術に異様なまでの自信を見せる日立らしいデモだなと感じた。

バランサーの形を工夫して槽内容積を確保した
従来製品(左)に比べて振動抑制効果が高まったよというデモ

 同じように大容量になったことで洗浄力が落ちたら困るということで「ナイアガラ循環シャワー」を新開発。今までは衣類にブシャーと直線状にシャワーをぶっかけて洗っていたが、シャワーを前後方向に動かすことで洗剤液が当たる範囲を広げて洗浄力を担保した。温風を使った温水洗浄機能「温水ミスト」も搭載し、たとえばシャツの黄ばみなどが落としやすくなったという。会場に展示していたシャツはコーヒーのしみや口紅の汚れなどもすっきり落ちていた。

シャワーを前後方向に動かすようになった「ナイアガラ循環シャワー」
温水ミスト洗浄によって脂分の多い口紅の汚れなども落とせるという

 時速約300kmの強風でしわを伸ばす、ヒートリサイクル方式の乾燥機能「風アイロン」も強化した。衣類をはねあげる“リフター”の形状を変え、ドラム内の湿度を制御する「新・湿度コントロール」機能を搭載したことで、シャツなどのしわを袖まできれいに伸ばせるようになったという。なお日立調査によればアイロンがけが「面倒くさい」と回答したのは全体の8割だといい、異論がない。

高速の風でしわを伸ばす「風アイロン」
右側が風アイロン使用時。えりとそでのしわが目立たない

 温風まわりでは「ダニ対策コース」も新搭載。衣類を約50℃で20分以上加熱してアレル物質を洗い落とす。似た機能ではパナソニックの洗濯乾燥機が約65℃の温風で90分加熱して洗い落とす「ダニバスターコース」を搭載している。

 デザインは10年ぶりにフルリニューアル。「ドラム槽を包みこむ」をテーマとして全体的に丸っこくかわいらしいフォルムに変わった。洗剤投入口、操作パネルといったディテールまですべて丸っこくしていることでお手入れしやすくなった。洗剤トレイも簡単に取り外して洗えるようになっている。細かいところでは糸くずフィルターを櫛状にしたことで、糸が絡まず抜けるようになっている。

洗剤投入口はワンタッチで開くようになった
全体に丸みを帯びたフォルムでお手入れしやすい
操作パネルも丸っこい。操作そのものは難解そうだ

 槽洗浄には約35℃にあたためた槽洗浄液を使った「温水槽洗浄コース」を追加。洗浄時間を従来の11時間から2時間に短縮する。今までは何だったのか。

 ビッグドラムシリーズは2006年発売から10周年、出荷台数はシリーズ160万台超。新製品では「まとめ洗いも、大物洗いもゆとりの大容量」「洗いも、すすぎも、乾燥も上質な仕上がり」をテーマに、機能を実感できるつくりをめざした。消費者像はファミリー層だけでなく1~2人暮らしの共働き世帯も想定しているという。うちも2人暮しの共働き世代だけど35万円の洗濯乾燥機を10年間使いつづけて1年あたり3万5000円か~~~と思ったが、もし本当に週末の洗濯がめちゃラクになって遊ぶ時間が増えるとしたら時間を買う意味で検討に値する。




書いた人──盛田 諒(Ryo Morita)

1983年生まれ、家事が趣味のカジメン。来年パパに進化する予定です。Facebookでおたより募集中

人気の記事:
谷川俊太郎さん オタクな素顔」「爆売れ高級トースターで“アップルの呪縛”解けた」「常識破りの成功 映画館に革命を」「小さな胸、折れない心 feastハヤカワ五味

カテゴリートップへ

この連載の記事