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業界人の《ことば》から 第216回

ゴジラがやってきてもアクロニスがあればデータは守れる

2016年10月12日 09時00分更新

文● 大河原克行、編集●ASCII.jp

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日本人はバックアップの重要性を最も理解している

 さらに今回の製品では、Windows搭載PCやアクロニスクラウドに対するデータバックアップ機能をデバイスの台数に関係なく利用できるようにしているため、家族全体のモバイルデバイスのデータ保護にも活用できるという。2回のクリックだけで、バックアップができてしまう点も大きな特徴だ。

 アクロニスのガイダー・マグダヌロフバイスプレジデントは「私の妻が、米ニューヨークを訪れたときにタクシーにスマホを忘れてしまい、4年分の写真データがなくなってしまったと嘆いたことがあった。だが偶然にもその直前にMacに写真データをバックアップしていた。当時は有線で接続していたが、新製品では接続せずにスマホのデータをバックアップすることができるようになる」とした。

 また「彼氏に焼きもちを焼いた女性が怒ってしまい、彼氏が自分のスマホのなかに入れておいた写真データを、すべて消去してしまった。あとから焼きもちを焼いていた相手が妹であることがわかったのだが、長い年月の写真はすべて戻らなくなってしまった。こうした問題も解決できる」と、悲惨なエピソードを交えながら具体的な用途とメリットを示してみせた。

 さらに新製品では、Facebookのバックアップ機能を新たに追加。Facebookの投稿や写真などのコンテンツのバックアップに対応した。Facebookのデータを自分自身で管理することができる。

 「今後も新製品を投入するたびに、網羅できる範囲を増やしていきたい」と語る。

 そして「日本は地震が多い国であり、データのバックアップを取ることは重要であることを最も理解しているのは日本人である。日本にはゴジラもやってくる。Acronis True Image 2017があれば、ゴジラがやってきてもデータを保護される」とジョークを交えて、データバックアップの重要性を説明する。

 さらにここにきて注目を集めているのが、セキュアゾーンおよびドライブクレンザーという機能だという。いずれもAcronis True Imageに標準搭載されている機能だ。

 セキュアゾーンではPCの内部/外部ディスク上に、Acronis True Imageでしか読めない隠し領域として、Acronicsセキュアゾーンを作成。そこにバックアップ保存することでランサムウェア感染時も、確実なデータ復元とバックアップデータの保護を実現できるという。

 またドライブクレンザーでは、PC内部のデータを完全に消去できるもので、PCを処分したり、譲渡する際には最適な機能だ。複数のデバイスを持つようになり、デバイスを買い替えるシーンも増えている。データを確実に消去した形で処分するには適した機能だ。

ランサムウェアに対しても強みをアピール

 こうした付加機能の有効性も、同社製品の評価が高まっている一因だとする。

 データをいかに管理するかという観点で作られたのがAcronis True Image。利用環境の変化にともなって、機能を進化させているといえる。

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