ロックをかける猶予時間も設定可能
ロック対象のアプリには、アプリロックを物理的に引き抜いた後でも、規定時間だけはロック状態に入らない猶予時間を設定できる「無効時間」というオプションがある。
無効時間を「オフ」にしてアプリロックを引き抜くと、引き抜いた瞬間から指定したアプリはロックがかかり、誰も使うことができない。
無効時間を「30秒」に設定すると、アプリロックを引き抜いた後、30秒後に指定したすべてのアプリにロックがかかり使えなくなる。
「画面オフ時に再ロック」を選択してアプリロックを引き抜けば、電源をオフするまではすべてのアプリを問題なく使えるが、一旦電源オフして再び電源オンした時には、事前に指定したアプリはロックがかかって使用できなくなる仕組みだ。
いずれの場合も指定時間が経過したり、再電源オンで、オーナーがロックをかけたアプリを起動しようとすると、アプリ上にアプリロックの挿入を要求する画面が表示されて画面はフリーズする。
スマホを短時間でも人に貸す場合に有効
機能の詳細を見ても、このアプリロックをどういうシチュエーションで使うのかあまりピンとこない方も多いだろう。一般的に考えられるのは、冒頭で記述したように、ある目的のために、不特定多数の人に自分のスマホを手渡して回覧したりする必要がある時だ。
また、どの程度の頻度であるかは極めて個人差もありそうだが、バッテリー切れなどで自分のスマホが使えなくなった知人に、緊急の音声電話として自分のスマホを少しの時間だけ貸さなければならない場合などだろう。
基本的には人に貸すことが念頭にないパスワード解錠後のスマホは、プライバシーデータのかたまりだ。
基本的には起こり得ないことが現実に起こってしまうと戸惑うものだ。普通なら、ただの知人がスマホを使っている間はずっと監視モードになりたくなってしまう。しかし、それもまったく相手を信用していないようでバツが悪い。
そんな時には、無効時間を10分ほどに設定して、貸し出すことも可能だろう。基本的には、メールやWi-Fi設定、金融系サイト、オンラインショップ系サイトなどのアプリはロック対象だろう。
アプリロックはイヤフォン端子に差すだけなので、ストラップの役目は果たさないが、セキュリティコンシャスなユーザーなら、いつもストラップを取り付けたアプリロックをイヤフォンジャックに挿入して使用し、スマホが自分自身からどこか離れた場所に行くときには、必然的にアプリロックをスマホ本体から分離してしまう仕組みを考えるのがありかもしれない。
今回の衝動買い
アイテム:「AP Lock」
価格:アマゾンにて773円で購入
T教授
日本IBMから某国立大芸術学部教授になるも、1年で迷走開始。今はプロのマルチ・パートタイマーで、衝動買いの達人。
T教授も関わるKOROBOCLで文具活用による「他力創発」を実験中。
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