FMラジオや語学学習専用モードも搭載
詳しく機能を見ていこう。ハイレゾ音源は、リニアPCM最大192kHz/32bit、DSD最大11.2MHz(PCM変換)に対応。現在流通しているハイレゾ音源のほとんどが再生可能になっている。
画面がタッチパネルとなったこともあり、ユーザーインターフェースも変更。NW-WM1Z/WM1Aで採用したものとほぼ同じものとなり、機能面でも動画再生機能などは省略となった。
上位機種にはない機能としては、FMラジオ(FM補完放送対応)機能を備え、語学学習機能も採用されている。
語学学習モードでは、再生スピードを0.5倍速~2倍速の21段階で調節可能。音程を変えることなく聴きやすい速度で英語のテキストを再生できる。
A-Bリピートやクイックプレイ、自分で作成したテキストファイルを転送して文字と音声の同期再生なども行なえる。
機能的には上級機と同じく音楽再生主体になっているが、音楽鑑賞以外で使いたいという人のニーズにも応えたものとなっている。
デュアルクロック搭載や高音質パーツ投入で高音質を追求
肝心の高音質設計は、従来機種や上位機種の一部の技術を継承しつつ、強化されている部分もある。
まず、オーディオ回路の電源部に高音質コンデンサーの「POSCAP」を5基搭載(従来は1つ)。クロック回路も44.1kHz系と48kHz系のデュアルクロックとし、各音源に合わせた最適なクロックを得られるようにした。
ボディーは従来機種の構造を踏襲し、アルミダイキャストフレームを使用。高い剛性を実現している。
回路基板は、配線インピーダンスを低減する「Filled VIA」(基板の層を接続するために開けた穴を銅メッキで埋める)構造を採用した厚膜銅箔プリント基板を使用。オーディオ用に開発された「高純度無鉛高音質はんだ」の採用や、回路基板を固定するビスは導電性を有するカスタム品を採用して接点を強化するなど、細かな部分まで作り込まれている。
さらには、バッテリーから電源ケーブルは、断面積を1.5倍とした低抵抗ケーブルを使用し、電源の強化を徹底している。
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