正統派ミドルハイ「LBT-HPC50MP」、重低音派は「LBT-HPC40MP」
iPhone 7で使えるエレコムの最新Bluetoothイヤホンが「意外にいい音」
2016年09月29日 11時00分更新
「意外にいい音」はBluetoothでも健在!
エレコムらしいナチュラルな特性の「LBT-HPC50MP」
では、実際に音質はどうなのか? 今回は筆者と編集部のイヤホン愛好家が、iPhone 7 Plusを使って試聴してみた。
最初に「LBT-HPC50MP」を試着。耳掛け式タイプで、最初は装着に戸惑うかもしれないが、慣れてしまえばすぐに装着できるようになる。イヤホンから伸びるケーブル部分は適度に固さがあり、自分の耳に合わせて自由に曲げられる。
接続は、リモコンの電源ボタンを5秒程度長押し、iPhoneのBluetoothをオンにしてペアリングするだけ。一度ペアリングしてしまえば、iPhoneのBluetoothがオンの状態なら、イヤホンの電源を入れるだけで自動的に接続される。
音質はというと、意外と低音が響き、中高域もとてもクリア。ピアノ曲を聴いてみても、一音一音の響きがとても心地よく感じる。また、J-POPでも、ベースの低音がしっかりし、かといってボーカルもそれに押し潰されることもなく、ブレスもきちんと耳に届く。高音の解像感もいい。付属のLightningイヤホンと比べても、明らかに中高域の繊細感がよく、ボーカルの濁りもない。
ザ・重低音が迫って来る「LBT-HPC40MP」
続いて「LBT-HPC40MP」を試着した。こちらはLBT-HPC50MPに比べるとハウジング部分がかなり大きい。装着はイヤーアームが付いているが、特に煩わしいこともなくすんなり装着できる。iPhoneとの接続方法は、LBT-HPC50MPと同様だ。
音質のほうは、重低音をうたうだけあり、かなり強調されている感じで、低音好きにはたまらない響きだ。筆者はテクノ大好き人間でもあるので、こういった味付けもウエルカムだ。中高域はというと、低音に負けてしまうのかと思ったらそうでもなく、ボーカル曲でもクリアに耳に届く。ピアノ曲も聴いてみたが、ピアノの音域では重低音の域までいかないので、このイヤホンの特性は活かしきれないが、LBT-HPC50MPには若干劣るものの十分クリアなサウンドだ。
ちなみに、いわゆるプレーヤーアプリによって音質が変わってくる。いろいろと試していて気がついたのだが、著名なプレーヤーでもLightning経由なら大丈夫なのだが、Bluetooth接続では明らかに音が割れまくってしまうものもあった。ワイヤレスイヤホンが妙に聴きづらい場合は、プレーヤーアプリを複数試してみることをお勧めする。
……と、ここまで書いてから1週間後、件のプレーヤーアプリがバージョンアップ。結果、Bluetooth接続時の音質も安定した。おそらくiPhone 7向けの調整が入ったのだろう。
低域から高域までクリアなサウンドに感動
編集部サンキュー鈴木
聴いたのは→アニソン/J-POP女性ボーカル
iPhone 7で試聴。「LBT-HPC50MP」は全域でバランスがよく、どんな曲でもしっかり聴かせてくれる。低域から高域までよく伸び、特に中音域の解像感が素晴らしく、女性ボーカルのバラードを聴いていると心が洗われる。一方「LBT-HPC40MP」は低音が「LBT-HPC50MP」よりも響き、アニソンのアップテンポな曲にとてもあう感じ。ボーカル曲を中心に聴くぶんならこれでも十分だけど、個人的にはちょっと奮発して「LBT-HPC50MP」を買いたいかな。
オールジャンル向けなLBT-HPC50MP
電子楽器系楽曲がメインな人ならLBT-HPC40MP
ライターいーじま
聴いたのは→テクノ/クラシック
とにかく、Bluetoothイヤホンの良いところはケーブル接続が必要ないこと。たとえば、通勤時にiPhoneをいじりながら音楽を聴いていても、ケーブルが煩わしいことがしばしば。そういったストレスから開放されるのだから、Bluetoothイヤホンに投資すべきなのである。
今回の2つのヘッドホンはそれぞれ特色があるが、J-POPや洋楽などを中心に聴いているのであれば「LBT-HPC40MP」でも十分。クラシックやJAZZなどアコースティック系楽曲が好みなら「LBT-HPC50MP」をオススメしたい。とにかく、試聴できるチャンスがあればぜひ試して欲しい。この価格帯でこの音質なら満足するはずだ。