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真鍮製ハイレゾイヤフォンEHP-CH2000&軽量BTヘッドホンBT-OH05

ハイレゾ戦線に本気なエレコムの新型イヤフォンをチェック

2014年12月16日 11時00分更新

文● 二瓶 朗

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エレコム商品開発部の福良卓二氏(右)、遠藤稔也氏(左)にお話を伺った。気になる後ろの機材についてはページ最下段の囲みコラムで

 PC・スマホ周辺機器の雄、エレコムがハイレゾ音源対応のイヤフォンを発表した。同社はここ最近、音質に特徴付けを施したイヤフォン製品を散発的に発表してきたので、『ついに来たか!(ガタッ)』という思いだ。

 同社からはほぼ同時期に「室内使い用のワイヤレスヘッドホン」という変わり種も登場。筆者の持つエレコムイメージから良い意味で逸脱した製品が出始めたのには何か理由があるに違いないということで、さっそく同社の商品開発部 福良卓二氏、遠藤稔也氏にお話を伺ってみることにした。

ハイレゾ音源対応イヤフォン「EHP-CH1000/2000」シリーズ

長時間装着特化型ワイヤレスヘッドホン「LBT-OH04/05」シリーズ

“広く安価に”の次は“深さの追求”へ
EHP-CH1000/2000は満を持してのハイレゾモデル

商品開発部 開発3課課長 福良卓二氏。イヤフォン製品全般の開発を担当されている。ユニークなデザインで業界に衝撃を与えたエッグマウス(1989年)の生みの親としても知られる

 まず、ハイレゾ音源対応イヤフォン・EHP-CH1000/2000シリーズを担当した商品開発部 開発3課課長 福良卓二氏に、エレコムが音質重視のイヤフォンを開発した理由について聞いた。

── エレコムとして、初のハイレゾ対応イヤフォンということになります。それにしても、2014年にはいくつかの特徴的なイヤフォン製品が登場していますが、これには理由が?

福良氏(以下敬称略) 「エレコムの使命は“手ごろな価格で広く行き渡らせる”ことです。イヤフォンも長年それに沿って作られていました。ところが社長から『音質も重視せよ』と突如号令がかかったのです」

── トップからの音質改善指令ですか。

福良 「そうなんです(笑)。そこで、EHP-C3560シリーズ(2013年10月発売)から本格的に音質に取り組み始めました。続くEHP-CA3570およびEHP-CA3580シリーズでは重低音にこだわり、特にEHP-CA3580シリーズでは、音質をエレクトロサウンドに特化させる試みにも挑戦してみました」

2013年10月発売のEHP-C3560シリーズから音質への追求が始まった

低音再生を重視した「GrandBass system」搭載のEHP-CA3580シリーズ。エレクトロサウンドの再現力にも優れている

── そして今回、満を持してハイレゾ対応製品を、ということですね。

福良 「ハイレゾ音源は、専用プレーヤーがいくつか登場しているのに加え、スマホの最新モデルでも再生可能のものが目立ち始めました。音楽好きのなかでもマニアクラスの人たちが楽しんでいたハイレゾ音源は、これからより一般化するのではないでしょうか」

 ――このように語ってくださった福良氏が紹介してくれたのが、ハイレゾ音源に対応するカナル(耳栓)型イヤフォンのハイスペックモデル・EHP-CH1000およびEHP-CH2000シリーズだ。

 エレコムが送り出すハイレゾ対応イヤフォンとは? 次ページからはその特徴について解説していこう。

エレコムとしては初のハイレゾ対応イヤフォンとなるEHP-CH1000シリーズ

同じくEHP-CH2000シリーズ

総額3000万円オーバー! ガチ過ぎる

あまりに凄すぎてこれ以上近づいて撮影するのが怖くなるレベル

「これがタモリ氏の自宅にもあると噂されるモデルか……ほほう(←精一杯のホーンスピーカー知識)」

 冒頭の写真でピンと来た方も多いと思うが、インタビュー場所に到着した取材陣を待ちかまえていたのは超ハイエンドなオーディオシステム。

 左右を固めるのはavantgardeのフラグシップ「trio Ω G2 classico」と「basshorn G2」6台という全部乗せ状態のホーンスピーカーシステム。この時点でおそらく2000万弱。

 そして中央に鎮座するのはESOTERICの最高級機種よりどりみどり計8台。……どう計算しても3000万超えは確実だ。いまいちオーディオの世界に疎い筆者は、ショップ以外でここまで揃っているのを初めて見たのだった(そして最後の機会だろう)。

 これはイヤフォンだけでなく、スピーカーにも期待していいのかな!?

パワーアンプ、プリアンプ、プレーヤーなど、ここはESOTERICのショールームですか、というレベルで最上位機種が揃っている

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