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最強のウォークマン、ヘッドフォン、アンプを実機レビュー! 第1回

30万円ウォークマンは据置プレーヤー並みの高音質だった!

2016年09月12日 10時00分更新

文● 鳥居一豊

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 ここ最近は「iPhone 7」のニュースが大きな注目を集めているが、毎年この時期は、ドイツでコンシューマーエレクトロニクスショー「IFA」が開催されている。

 今年の「IFA2016」でのオーディオ関係の大きな話題としては、ソニーの「Signature Series」と呼ばれるハイエンドオーディオ機器が一挙に発表されたこと。

 これらはすでに国内での発売もアナウンスされており、熱心なオーディオ好きはかなり気になっているだろう。

 本特集では、そのSignature Seriesのモデルをじっくりと紹介していくことにする。第1回はウォークマンのハイエンドモデル「NW-WM1Z」と「NW-WM1A」だ。いずれも10月29日発売予定だ。

バランス接続に対応! microSDカードも利用できる

「NW-WM1Z」(左)と「NW-WM1A」(右)。外観は外装以外はほぼ共通。上部の側面がラウンドした形状で張り出しており、ここにヘッドフォン出力端子がある。前面はガラスパネルに覆われたディスプレーがあるのみで、基本的にはタッチ操作で使用する

 まずは基本的な概要から紹介していこう。上位モデルのNW-WM1Z(予想実売価格 32万円前後)は256GBのメモリーを内蔵し、カラーはゴールド。

 NW-WM1A(予想実売価格 13万円前後)は128GBのメモリーを内蔵し、カラーはブラック。全体的なラインナップの位置づけとしては、従来モデルの「NW-ZX2」に置き換わることになる。現行のNW-ZX100は販売継続となる。

 ハイレゾ対応でBluetooth機能を備えるが、Wi-Fiなどのネットワーク接続機能はなくなり、純粋な携帯オーディオプレーヤーとしての機能に特化したものとなった。これにともない、OSもAndroidではなくなり、独自のカスタムOSとなっている。

NW-WM1Zの右側面。電源や音量調整の操作ための物理ボタンを備える

NW-WM1Zの右側面。電源や音量調整の操作ための物理ボタンを備える

NW-WM1Zの左側面。こちらには物理ボタンの使用を切り換えるホールドスイッチがある

NW-WM1Zの左側面。こちらには物理ボタンの使用を切り換えるホールドスイッチがある

 外見を見ていくと、側面部がラウンドしたデザインは踏襲するものの、全体的なフォルムも含めて一新されている。カラー以外の外観については、NW-WM1Z/NW1Aともに共通。タッチ式のディスプレーも4型(854×480ドット)と同じだ。

上部にはヘッドフォン出力を装備。極厚の真ちゅうで保持した作りは従来モデルを踏襲。3.5mmのステレオミニ端子(アンバランス接続)と、4.4mmの5極端子(バランス接続)の2系統がある

上部にはヘッドフォン出力を装備。極厚の真ちゅうで保持した作りは従来モデルを踏襲。3.5mmのステレオミニ端子(アンバランス接続)と、4.4mmの5極端子(バランス接続)の2系統がある

 外観のアクセントでもある大きな注目ポイントが、バランス接続用の端子を採用したことだ。

 端子は、3月にJEITAで規格化された口径4.4mmの5極端子(L+/L-/R+/R-/グランド)で、口径が太いため強度が高く、高品位なプラグを設計しやすいことが特徴だ。

 ただし、現在のところバランス接続のためにこの端子を採用したモデルはほかになく、手持ちのヘッドフォンやイヤフォンでバランス接続を行なうためにはこの新端子に対応したケーブル類の発売を待つことになる。

 同社はケーブル着脱が可能な同社のヘッドフォン/イヤフォン向けに、4.4mm端子を採用したバランス接続ケーブルをアクセサリーとして発売する予定だ。

本体背面。Bluetoothに対応しており、NFCでペアリングできる

本体背面。Bluetoothに対応しており、NFCでペアリングできる

microSDカードスロットと、WM-PORTを備えた底面部

microSDカードスロットと、WM-PORTを備えた底面部

 底面にあるのは、充電やPCなどとの接続のためのWM-PORT端子と、microSDカードスロットがある。

 このほかの機能としては、WM-PORT端子とUSB DACなどを接続したデジタル接続も可能で、アシンクロナス伝送ができ、DSD信号をPCM変換せずに直接デジタル出力できる。

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