Auraは撫でて押さえて叩いて操作する
ベッドサイドデバイスやスリープセンサーにはボタンはない。ベッドサイドデバイスの上面と右側面にタッチセンサーが搭載されており、撫でたりタップしたり長押ししたり、ダブルタップしたりして操作する。
- Auraの操作方法
- 上面をタップ 照明のオン/オフ
- 上面をタップ スヌーズ(アラーム中)
- 上面を3秒間長押し 睡眠プログラムのスタート
- 上面をダブルタップ プログラムを終了する
- 側面を上下にスライド 光量や音量を調節する
- 側面を3秒間長押し アラームのオン/オフ
この6種類の操作さえ覚えておけば、あとはスマホアプリから時間を変更したり、情報を取得できる。
赤い光で眠り、青い光で起床
BGMも極小から徐々にボリュームアップし優しく起こしてくれる
ベッドサイドデバイスの上面を長押しすると、LEDが赤く光って睡眠プログラムがスタートする。起床時間や目覚める際のBGMはアプリから変更できる。寝付くときは赤く光り、起きるときに青く光ることでスムーズに眠りに落ち、快適に起床できるようになる。赤は夕焼け、青は朝日と考えればいいだろう。もちろん、体の動きなどを計測し、眠りが浅いときに起こしてくれるようになっている。設定した時間ぴったりではないので注意すること。
音量と光量は調節できるが、当然寝るときは控え目のほうがいい。朝は大きい方がばっちり目覚められるだろう。寝る際は赤く光るが、直接見つめなければさくっと寝られる。赤色は興奮するかと思ったが、そうでもないようだ。起きるときは、さらにびっくり。設定時間よりも10分くらい早いタイミングで、微かに音がするので目覚めた。何が流れているのかもわからない音量だが、不快ではない。で、薄めを開くと青く光っており明るい。ジリリリリと目覚ましが鳴っているわけではないので、そのままぼーっとしていると徐々に音量が上がってきて普通に目が覚めた。
眠りが浅いときに、無理なく起こし、光で覚醒させてくれるので、二度寝することもない。これまで筆者は、腕時計型のスマートデバイスを装着したり、枕元にiPhoneを置き、眠りの深さを検出し、目覚ましを鳴らしていたが、Auraのセンサーはベッドマットの下なので快適そのもの。微少音量の目覚ましもとてもいい感じだ。
睡眠時間に加え、眠りの深度、気温、音、心拍数まで計測する
翌日、アプリのデータを見て、驚いた。睡眠時間が計測されていたり、睡眠の浅い深いのグラフが表示されるのは見たことがあるが、明度、音、温度、心拍数といったグラフも表示されているのだ。
寝るときに暑かったので、タイマーをセットしてエアコンを付けたのだが、その動きがばっちりわかる。起きる直前には気温が30度になっているので、そのあたりでタイマーを使いエアコンをオンにしてもいいかもしれない。音は午前4時と7時半くらいに一瞬大きく計測されている。これは寝言かいびきだろう。明度は4時半くらいから徐々に上がってきている。最近の日の出は5時くらいなのでそんなものか。ちょっとカーテンが薄くてダイレクトに明るくなっているような気がする。やっぱり遮光カーテンの方がいいのだろうか。心拍数は特に普通。ちょっと興奮するような夢を見たときのグラフを見てみたいところだ。
ほかのWithings製品と同様、Auraも複数ユーザーを設定できる。一緒のベッドで寝る相方の下にもスリープセンサーを設置し、同時にデータを取得することもできるのだ。
体重計やスマートウォッチなどのWithings製品をすでに使っているなら、これは買い。ライフログのコレクターにも魅力的に映るだろう。朝起きるのがきついという人も、Auraなら快適に目覚められるし、睡眠の問題点も発見できるかもしれない。一緒に寝ている相方の寝言がうるさかったり、寝返りなどがひどい場合に、データで見せてあげるという使い方もアリか。
睡眠の質はプライスレス。目覚ましに4万円と考えると高いが、睡眠に悩みを抱えているなら納得できると思う。まだ、日本ではAuraのクチコミ情報などは少ないが、チェックしてみることをオススメする。
筆者紹介─柳谷智宣
1972年生まれ。ネットブックからワークステーションまで、日々ありとあらゆる新製品を扱っているITライター。パソコンやIT関連の媒体で、特集や連載、単行本を多数手がける。PC歴は四半世紀を超え、デビューはX1C(シャープ)から。メインPCは自作、スマホはiPhone+Xperia、ノートはSurface Pro3とMacbook Air。著書に「銀座のバーがウイスキーを70円で売れるワケ」(日経BP社)、「Twitter Perfect GuideBook」(ソーテック社)、「Dropbox WORKING」(翔泳社)、「仕事が3倍速くなるケータイ電話秒速スゴ技」(講談社)など。筋金入りのバーホッパーで夜ごとバーをハシゴしている。好きが高じて、「原価BAR」を共同経営。現在、五反田・赤坂見附・銀座で営業中。
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