2015年のIFAで発表されたLGの巻き取り式キーボード。持ち運び時にどうしてもかさばってしまうキーボードを巻き取って正方形の棒状にしてしまうというアイディアは度肝を抜くものでした。
ただし、キーボードは4段配列で数字キーは独立しておらず、高速タイピングするにはやや使いにくい部分もあったのです。
ところが、今回巻き取ると五角形になる5段配列の新バージョンとなって再登場。しかも、日本向けに日本語語配列のかな対応の新型ロール式キーボード「Rolly Keyboard 2」(KBB-710)として発売となりました。
Rolly Keyboard 2は初代モデルのキー配列が4段から5段に増えただけの製品ではありません。まず、巻き取った状態で外側になる表面の仕上げが、初代は光沢あるプラスチック素材そのままだったのに対し、Rolly Keyboard 2は細かいドットの有るすべり止め加工されたものとなりました。
また、わずかながら弾力もあるようで、巻き取った状態で持ち運ぶ時にもしっかりと保持できる印象を受けます。
巻き取った状態を横から見ると正五角形ですね。正方形の形状よりもより丸みを帯びているようで、全体の外周サイズは増加しているものの、初代モデルよりも握りやすくなっているように感じます。
使い方は初代Rolly Keyboard同様に、机の上に置いて開いていくだけです。よく見るとキーボードの端の部分に布のタグがついていますね。ブランド品、あるいは高級文具のようでこのアクセントは好感が持てます。
4段から5段に増えたとはいえ、完全に開くまでの手間はほとんど変わりません。スイッチの類いは無く、この開いた状態で自動的に電源がはいります。
ペアリングする際はキーボード右端の「1」「2」「3」いずれかのキーを長押しして、接続したい機器から検索するだけ。それぞれの数字ごとに異なるデバイスを接続して、ボタンのワンタッチでキーボード接続も切り替えることが可能です。
初代モデルと変わったのはスタンド部分で、左右の間隔が狭くなっています。これはスマホを縦向きに載せても使えるように改良したのでしょう。初代モデルはスタンドの幅が広かったので、スマホは横向きにしか置けなかったのです。
初代のRolly Keyboard(下)とRolly Keyboard 2(上)を比べると、平板条他のサイズはあまり変わっていません。その分、キーボードひとつひとつのサイズが上下左右共に若干小さくなっています。
とくに右端に切り替え用の「1」から「3」のキーを配置した関係もあって、キーの左右サイズはだいぶ短くなっています。とはいえ、初代モデル同様に適度な打鍵感があり、押し具合もふにゃふにゃとせず、しっかりタイプできるので長文入力も問題なさそう。
なお、初代モデルは「Command」キーがあるなどMacの利用を意識したものになっていましたが、Rolly Keyboard 2では「Windows」キーがあるなどWindowsマシンでの利用を考慮したつくりになっています。
電源は単四電池1本。電池寿命は数か月で、交換する頻度はそれほど高くないでしょう。充電式のほうが便利かもしれませんが、コンビニでも気軽に買える電池のほうが使い勝手は高いかもしれません。
また、充電池だと国際線の飛行機の預け入れ荷物に入れられないこともありますが、乾電池式ならその点も安心です。
仕事などで長文を打つ必要があるときはやはりキーボードがあったほうが楽です。しかし、市販の多くのキーボードはそれなりにサイズがあるので持ち運びや収納に困りますよね。その点、Rolly Keyboard 2なら机の上の空いた場所に立てかけて置けますし、カバンの中に入れても邪魔になりません。
価格も1万円台前半と初代モデルよりも安くなり買いやすくなっています。普段キーボードを使う機会はあまりないけど、いざって時のために持っておきたい、そんな人にも向いた製品と言えるでしょう。
Bluetooth 3.0対応/5段キー&かな対応のロール式キーボード LG Rolly Keyboard 2 KBB-710をアスキーストアで購入

この連載の記事
-
第781回
スマホ
まだまだ生き残っているWikoのスマートフォン、2025年モデルを確認した -
第780回
スマホ
今度のアストンマーティンスマホは「タイヤ交換」のようなカメラ部のデザイン変更が面白い -
第779回
スマホ
深圳のOPPOストアで望遠レンズスマホを体験! 最新モデルを触ってきた -
第778回
スマホ
中国で折りたたみスマホ競争が激化、サムスンが高級モデル「W26」を発売 -
第777回
スマホ
エントリースマホが一変! HMD「Fusion」の機能性カバーが便利すぎたのでほかのスマホにもほしい -
第776回
スマホ
地下通路にズラリと並ぶ中古スマホ屋たち! 中国・重慶のスマホ市場のカオスっぷりが楽しい -
第775回
スマホ
「メイド・イン・サウジ」中東で作られたタフスマホをドバイで発見! -
第774回
スマホ
最新スマホをフライング展示、HONORのフラッグシップストアが深センに開業 -
第773回
スマホ
手のひらサイズの超小型端末「Qin K25」はキッズフォンを超えたAIスマホだ! -
第772回
スマホ
薄型スマホブーム到来、レノボやTECNOから製品が続々発表 -
第771回
スマホ
BALMUDA Phoneより小さい! HMD最新の小型端末「HMD Touch 4G」が驚異の軽量設計で登場 - この連載の一覧へ








