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モバイルガジェット黄金時代への道 第1回

日本人を熱狂させた伝説の名機、「HP 95/100/200LX」を知っているか?

2016年08月10日 20時30分更新

文● 塩田紳二 編集●ハイサイ比嘉

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小型モバイルガジェットというと、最近ではスマートフォンやタブレットをイメージする方が多いはずだが、 それらは何の前触れもなく突然生まれたわけではない。過去に名機と呼ばれる数々の小型製品が市場をにぎわし続け、現在につながっている。 この連載では、そんな話題・人気となった小型モバイル機器、また関連する往事のトピックなどを紹介していく。

Hewlett-Packard「HP 95/100/200LX」

 Hewlett-Packard(HP)の「HP 95/100/200LX」は、いわゆるミニPCの1種だ。16bit CPUで組み込み版MS-DOSを動かし、「Lotus 1-2-3」(表計算ソフト)や個人情報管理ツールをROMに組み込んだコンパクトなマシン。世界的に人気があった機種だが、特に日本では多くのユーザーを獲得した。

「HP 200LX」

「HP 200LX」天板側

「HP 200LX」キーボード面

 HP 95/100/200LX(以下、本稿ではLXシリーズと表記する)のスペックを表に示す。IBM PC/XT相当のPCを今でいう6型クラスのスマートフォンのサイズ(実際には厚みがその倍程度ある)にしており、乾電池2本で2~3週間動作した。もちろん利用程度に依存するが、カタログ上はアルカリ電池で1~2ヵ月となっている。

「HP 200LX」底面。乾電池2本で2~3週間動作した

 それでは、「HP 95/100/200LX」がどのような製品だったか見ていこう。

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