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山根博士の海外モバイル通信 第302回

これが本当のウェアラブル? 電子タトゥーなど貼り付け型製品が登場予定

2016年08月10日 09時00分更新

文● 山根康宏 編集●ゆうこば

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 スマートウォッチにしろスマートリングにしろ、腕や指にはめるのを忘れちゃうこともありますよね。ウェアラブルデバイスって、身に付けなければ使えませんから。

 ならば、直接肌に貼り付けちゃえばいいんじゃないの?というアイデアの製品をVIVALNKが開発しています。これからのウェアラブルは身体の好きなところに貼り付ける、そんな時代がやってくる?

電子タトゥー=肌に貼り付けるNFCステッカー

電子タトゥーって何ですか?革新的なウェアラブルを開発中のVIVALNK

 VIVALNKはヘルス関係のウェアラブル製品を開発するメーカーです。最近ではスマホと連携できる体温計や血圧計など、スマートな健康管理機器や簡易医療機器が増えています。

 しかし、VIVALNKのアイディアはそれとは異なり、デバイスを直接肌に貼り付けちゃおうって考え。この電子タトゥー(入れ墨)も、なかなかありそうでなかった製品かも。

透明なキューブに貼り付けられた、円形の電子タトゥー

 電子タトゥーはNFCのステッカーで、透明なラベルに基板が入れ墨のようなデザインでプリントされたもの。これを直接肌に貼り付けて使用します。この手の製品はキーホルダー型のものがいくつか出ていますし、ステッカータイプも製品化されています。

 一方で、VIVALNKの電子タトゥーは透明ラベルで肌に貼り付けるとまさにタトゥーのように見える、ファッション性も考えた製品とのこと。

手の平にはりつけて、スマホの操作もできちゃう

 たとえば、手の平に貼り付けて、端末をかざしてロック解除したり、あるいはマナーモードに切り替える、なんてこともできるわけ。また、スマートドアの認証鍵にも使えそうです。

 個人利用だけではなく、イベントなどで配って入場用に使う、なんて展開も考えられます。いずれは基盤のパターンも花の絵に似せるなど、よりアーティスティックなものも出してほしいものです。

何度も貼り替えられるスマート体温計も

かわいい熊のステッカーは、スマートな体温計

 電池タトゥーは何度も貼り替えることはできませんが、こちらの熊のステッカーは貼ってはがせるタイプの製品。鼻のあたりがわずかに盛り上がっているのですが、この裏に温度センサーが内蔵されています。

 さらに、Bluetoothも搭載。子供の腕やおでこに貼り付けて、スマホをかざせば体温をいつでも測定できるのです。

子供が使いたくなるかわいらしい製品

 類似の製品はやはりいくつか出てきているものの、厚みがあったりサイズが大きかったり、また、子供がステッカーを貼りつけられるのを嫌がるなど、使いやすい製品はまだあまり多くありません。

 VIVALNKの熊ステッカー型体温計なら、厚みが無いので肌へのフィット感も高く、子供が好きそうなキャラクターなので、熱を出したら子供が率先して自分でおでこに貼り付ける、なんて効果も期待できるのかも。

体温に応じて緊急通報してくれるウェアラブル

クラウド連携で緊急通報も可能なパッチも

 さらに高度な機能をもつこちらの製品は、体温の急上昇や設定温度以上になると自動的にアラームや病院への通報機能も備えています。

 クラウドで体温管理もされるため、体調の異変を後から知ることも可能。遠隔医療関連サービスにも利用できる、優れたパッチなのです。

肌がかぶれないよう開発

スマートウォッチもいずれは手首に貼り付ける製品が出てくる?

 肌に貼り付けるこれらの製品。柔軟性ある材質と、肌がかぶれない貼り付け剤の開発には気を使っているようです。

 たとえば、今日は体調が悪いなと思った時、わきの下あたりにステッカータイプの温度計を貼り付けて外出すれば、自分の体温の変化をスマホでいつでも管理できるし、熱が出たらアラートで通知してくれるわけです。

 いずれはもっと高度な機能を持ったスマートなステッカータイプのウェアラブル製品も出てくるでしょうね。もしかすると腕に貼り付けて使うスマートウォッチ、なんてものも出てくるかもしれませんね。

山根康宏さんのオフィシャルサイト

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