6万円という価格設定ながら、インテル Core i5-6500(3.20GHz)を搭載し、高い基本性能を持つ「Magnate IM」。構成をシンプルにしてコストを抑えながら、必要に応じて機器を追加することができる拡張性を備えたミニタワー型筐体の本機。今回は拡張性や熱対策について検証してみる。
5インチベイや3.5インチベイの数は十分
「Magnate IM」の拡張ベイは、デフォルトでは1TBのHDDとDVDスーパーマルチドライブのみ搭載されており、ほかは自分の必要に応じて追加していくこととなる。その空いている数は5インチが1基、3.5インチがオープン・シャドウあわせて3基。HDDは1TBあるのですぐに必要にはならないだろうが、たとえばデータバックアップ用にシャドウベイにもう1基追加するということも考えられるだろう。
あとよく使われるところではカードリーダーがあるが、オープンベイに追加してもまだ2基のオープンベイが使える。ミニタワー型とはいえ、拡張性は十分だ。
拡張スロットははPCI Express x16が1基、PCI Express x1が2基の合計3基。「Magnate IM」はグラフィックボードがCPUに内蔵されたインテル HDグラフィックス530のみなので、3Dゲームなどで遊びたい場合には高性能なグラフィックボードを追加するほうがいい。この拡張スロットは2スロット専有タイプにも対応しているので、ファンを搭載しているような大型のグラフィックスボードを搭載することも可能だ。
熱がこもりがちなミニタワー型を冷やす大型のファン
筐体が小さい分、内部に熱がこもりがちなミニタワー。「Magnate IM」ではその熱を効果的に逃がすためのエアフローが考慮されている。
写真正面のファンは一番熱を持つCPUを冷やすためのもので、排気のファンは左側(マシン背面)に設置されている。ファンは12cmもあり、この写真をみるとその大きさは一目瞭然だろう。熱を発生しやすいビデオボードを追加した場合、このファンのすぐ下に搭載することになるので、その熱もすぐ排気されるようになる。
マシン内部への空気の流れは、マザーボード正面に開けられた通気口からの空気をマザーボードに直接当てるほか、マシン前面の拡張ベイ下から取り入れた空気を背面の排気ファンへ送るようになっている。
また、熱を発生しやすい電源ユニットはマシン背面上部に設置してあり、そのまま熱を逃がすようになっているので、筐体内部にその熱が滞留することはない。