LHDの地下には電装系や超伝導バスラインがある
うっすらと「で、どうやって発電するの?」が脳裏をかすめた頃合いだと思う。核融合反応によって生成された熱を真空容器内に取り付けたブランケットと呼ばれる構造体で受け止め、冷却剤で冷やす過程で熱交換し、タービンを回すだけである。核融合発電の実現に向けて、ブランケットの開発も並行して進んでいる。
LHDの地下はどうなっているのか?
先に掲載しているミニチュアを見ると、地下に空間が用意されている。そこには電装系や冷却系システムが用意されており、ごちゃごちゃしているのかと思ったら、ゆったりとしたスペースとなっていた。
一般公開に行こう!
核融合科学研究所の一般公開は2016年10月8日で予定されている。真空容器内の見学は難しいと思うが、周辺施設は見られると思われるので、興味を持ったのであれば、いまから予定を立ててほしい。
本取材時、アスキー動画班も同行しており、その動画については2016年8月付近にこってりと長い尺で公開予定だ。本稿も含めて、見学時の予習として役立つハズだ。
本記事を読んで核融合の仕組みはシンプルで、発電のためにクリアすべき課題もよくわかったのではないだろうか。見学時には、蛍光灯と電子レンジを念頭に置くと、脳内での置き換えが楽だと思われる。
また研究中の核融合炉の方式には、トカマク型やレーザー型といったものもある。これらも国内にあるため、いずれまたレポートをお送りできるだろう。