想像以上に便利!飲食店を勧めてくれる「ペコッター」を体験してみた
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夜の居酒屋でもチャレンジ! 今度は満席だったが……
予約サービスも使ってみようと、その日の夜にもチャレンジ。ちょっと大森の気分だったので、海鮮居酒屋を所望。やっぱり数分で何件もお勧めが入る。これは凄い使えるサービスだ。ネットが苦手な人なら、検索するより早いだろう。早速目星を付けて予約を依頼。すると、三人で入れるが、カウンターで横並びとのこと。テーブルがいいのでそう伝える。実際は、スタッフが裏で電話し、保留し、キャンセルの連絡を入れているのだろう。もの凄い手間だ。
続けて、勧められた他の店で予約依頼。今度は満席! だんだん申し訳なくなってきた。しかも「宴会の人たちが帰る雰囲気なのでもしかしたら空くかも」って、友人だってそこまでの段取りができる人は少ない。そこで、「ダメ元で向かう」と返答したところ、「それならまた店に電話して状況をお伝えする」と返信が。結局、本当に確認してくれて、席を押さえてくれた。
店に無事に入り、いい席に着席。その直後にカップルが来て満席で帰って行った。ペコッターの電話がなければ、我々が入れなかったかもしれないタイミングだ。飲み放題のビールで乾杯し、リーズナブルな寿司コースを堪能した。
行きたい店をきっちり調査し、電話して予約・交渉が得意というひとなら、自分でできるかもしれないが、それらが苦手だったり面倒だったりするなら、「ペコッター」はお勧め。とにかく、本当にリアクションが早く着くので、外出先で使えるレベル。予約を代行してくれるのも、申し訳なくなるくらい便利。ちょっと、複数の友人で居酒屋で飲みたい、といったシチュエーションでは今後も活躍してくれそうだ。
「マイページ」では、回答した数やいいねを獲得した数、獲得ペコなどを確認できる。ペコとは、ペコッター内で活躍するともらえるポイントで、貯まるとAmazonギフト券に交換できる。筆者が1日いじっただけで、51ペコもらえた。交換レートは30ペコが15円、100ペコが60円、1000ペコが700円。積極的に利用していれば、ランチ代くらい稼げそう。
そうなると、さらに気になるのが、サービスのマネタイズだ。将来的には、外部の予約台帳サービスと連携したり、自動音声対応や要素解析によるAI推奨などを導入し、投げ銭機能や飲食店などへの課金も検討しているという。このままの使い勝手で、さらにユーザーが増えてくれるなら、外出先で使うグルメアプリ業界に一石が投じられる可能性は高い。
筆者紹介─柳谷智宣
1972年生まれ。ネットブックからワークステーションまで、日々ありとあらゆる新製品を扱っているITライター。パソコンやIT関連の媒体で、特集や連載、単行本を多数手がける。PC歴は四半世紀を超え、デビューはX1C(シャープ)から。メインPCは自作、スマホはiPhone+Xperia、ノートはSurface Pro3とMacbook Air。著書に「銀座のバーがウイスキーを70円で売れるワケ」(日経BP社)、「Twitter Perfect GuideBook」(ソーテック社)、「Dropbox WORKING」(翔泳社)、「仕事が3倍速くなるケータイ電話秒速スゴ技」(講談社)など。筋金入りのバーホッパーで夜ごとバーをハシゴしている。好きが高じて、「原価BAR」を共同経営。現在、五反田・赤坂見附・銀座で営業中。
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