植物を通して絆を育てるIoT植木鉢planty
編集部でのこぼれ話を中心に、この先のスタートアップ関連の動きをおさらい! 記事にする必要のない余計な情報、ウラ話を中心にゆる~くお届けします。
北島:先週は大阪お疲れ様でしたー。ASCII STARTUP座談会始めますよ。
鈴木:今週は東京からお届けします。暑くなりましたね!
北島:時節の話でもしますか。
鈴木:わたくし、毎日いろいろなベンチャーさんに会いに行ったり、イベントへ顔を出しているじゃないですか。歩くんですよ。マジで!
北島:トラッキング機能とかで追ってみたらベンチャーマップができるんじゃないですか(適当)。
鈴木:そんなありきたりなことではなく、水分量。汗の量を計測してみたい。
盛田:それIoTで普通にほしいかもしれない。脱水症状を防ぐウェアラブルデバイス。
北島:危険水域になったらアプリがお知らせしてくれるわけですね。
鈴木:さて、話をつなげますと。植物を育てる、おもしろいIoT製品をみてきました。
盛田:まじすか、わたしも先々週「Sustee」っていう非IoTツール買ったばっかりですよ。植木鉢とかプランターにさして、目印の色が白に変わったら水をあげる土壌水分チェッカー。Kibidango出身。
盛田:そういやフランスのParrotもIoT植木鉢作ってたな。ガチさんのはどんなやつですか?
鈴木:デジハリの起業家養成学校の表参道校舎“G’s ACADEMY TOKYO BASE”に行ってきたんですが、そこで今週グリーンファンディングで始まったばかりの『planty』をみてきました。韓国のスタートアップnthingのLoe Kim CEOがゲストで来ていたんです。
北島:以前グローバルブレインのイベントで紹介されていたから覚えてますよ。
鈴木:これ植物を育てるだけじゃなく、コミュニティーアプリなんですよ。
盛田:お花とお話するんですか。
北島:観葉植物育てるの下手な人向け?
鈴木:花「喉かわいたー」とか、それもやりたいそうなのですが。人と人ですね。アプリで家族や職場の何名かで共有して、水分が少なくなったら、誰かがお水をあげるとか。
北島:そっちですか。なるほど「贈り物を、一緒に使えるっていいですね!アプリで彼女と一緒に育てています」という愛用者の声があるわけですね。
鈴木:お水をあげるのに自動化ももちろんできるけど、それはやらないって言ってました。
盛田:植物を通じて人と人をつなげるのが目的ということね。たしかにペットのエサやりとか自動化するのさみしい気持ちはある。
北島:IoTでのアプローチとして、モノではなく絆を見ているというのは、応援したいですね。面倒くさがりな自分としては、自動化してほしい気持ちもちょっとあるけど。
鈴木:結局最後はアプリでもまめな人だけが水をあげているという事態に……。
盛田:最終的にPepperくんがお世話してたりして。ラピュタのロボットみたい。
ティビエルジュのスマート手帳がかっこいい
盛田:わたしはフランス大使館でおしゃれな手帳を見てきましたよ。Thibierge ParisのLe Carnetというスマート手帳。世界初公開だそうです。
北島:なんかめちゃめちゃかっこいいんですけど。雰囲気いいですね。
鈴木:これは一見するとスマートですが、紙っぽく、どんなことができるんですか?
盛田:ルイ・ヴィトンとかに在籍していた紙作家エメリック・ティビエルジュさんが手がける手帳で、全ページにQRコードがあり、専用アプリと連携するのですね。お値段2万2000円から。高い……
北島:QRコードあるのね。そこは無理になくてもいいんじゃないかな。
盛田:作家さんが紙マニアで、リフィルにこだわりがあるのですね。1平方メートル48g、世界最軽量の用紙を使っているそうです。ちなみにクロマティコというトレーシングペーパーを作った人。
北島:触ってみたくなる質感ですよね。そのほか入っているのはFacebookの「f」? これってどんな意味が?
盛田:そう。メール、Twitter、Facebook、Instagram。マークにチェックを入れてアプリで写真を撮ると、きれいに整形して画像をアップしてくれるしくみ。コクヨさんの発想に近いですわね。
鈴木:Evernoteのメモ帳のようなことがSNSでできるってことですね。
盛田:そそ。そういうやつのおしゃバージョン。さすがフランスという感じです。
北島:フランスの高級紙ブランドならでは。ただ、文具とデジタルの融合ってず~っとあるお話なんだろうけど、難しいお話ですよね。写真でも感じる存在感はなかなかすごいと思うけど。
盛田:そうね~。OCR機能もなさそうだし機能は弱め。逆にリフィルがマグネット着脱式だったりするアナログ面が面白いところですね。スマートウォッチも普通の腕時計デザインのほうがウケるから、こういうのもわりと合ってるのかもしれないなーとは思う。値段は高いと思うんですけど。
北島:うん。でもターゲットが明確にあるんですよね。アスキーストアで扱ったらどんな反応なのか気になります。
鈴木:Evernoteは明確な利用目的があるからわかる。手帳に書きこんだことをソーシャルで共有するって利用イメージがわかないけど、フランスではよくあることなのかな。
盛田:わたしもイメージわかない。あれじゃない、「初夏の夕暮れでポエムをしたためました」とか、「みなさんにふるまった自家製レモンパイのレシピを…」とかやるんじゃない。
鈴木:Je t'aime。
北島:テクノロジーはあるんだけど、前のめりに機能面で使うものではないと。
盛田:「インスタ映えする手帳です」くらいの感じじゃないですかね。逆に日本でこういうコンセプトは絶対出てこない気がする。どう考えてもコクヨになる。お国柄という感じがします。
北島:それ、非常にわかりやすい。
盛田:わたしからは以上です。シャンパンが飲みたい。
車載デバイスPyrenee発売近い?
鈴木:今日はモノが続きますが、わたくしみなさん気になっていると思われる『Pyrenee(ピレニー)』の話を訊いてきましたよ。クルマのダッシュボードにおいて、スマホと接続、ナビの機能などが使えます。ちなみに“ネー”ではなく、“ニー”だそうです。
北島:犬派ですね。モノの話に戻すと、以前Gugenで取材した車載のアレがそろそろ買える段階にきたのかな。
盛田:あれいいよねえ。Google Glassより先にこういうのがきたかーっという感じがした。
鈴木:ふつうにカッコいいんですよね。純粋に欲しいって感じに思える製品。北島さんが最初見たときよりも、バージョンアップしていて、ひと周り小さくなっています。
北島:写真で見ると、UIの部分も変わってる感じ。さっぱりしましたね。気になるのは実証実験のところで、クルマで使ってみたところがどうなのかだけど、そこらへんは聞けました?
鈴木:映像で見せてもらいましたが、良い意味でふつうにカーナビ感覚で使えるような製品だと思いました。
北島:ちょっとだけ先の近未来感が大事なんじゃないかなと。カメラ2つでの認識まわりとか、これすげぇーってところが今後できるといいですね。
鈴木:そこは機能的な? 2つのカメラで道路状況を確認、立体物を認識して、危険があればアラートを鳴らしてくれます。クルマに載せるもの、近未来感やワクワクよりもなにより安全性を大事にしているところのお話を訊きました。
北島:おっと確かに自動車関連のアイテムなのでそっちも超重要ポイントになりますね。保険とかもからみそう……。
盛田:Android OS積んでProject Tango動かしてほしいなー。センサーで空間認識してリアルタイムマッピングしてくれたら3Dドライブマップが作れる。もはや別のデバイスかそれは。
鈴木:クルマ搭載立体カメラ利用して3Dマップつくって、大量のデータで差分を埋めつつ現実の3D空間を完璧に再現してみる。あら、ソーシャルカメラ、『アクセル・ワールド』の世界が……。いよいよ。
北島:発売が楽しみですね。タイミングが合えばイベントとかで触れるといいですよね。
鈴木:展開がわかりしだい、続報しっかり届けますよ。
どうやったらメディアに取り上げられる?
北島:私今週言えるネタがないのですが、そろそろ来週のお話を聞かせてください。
盛田:来週はMakuakeさんと秘密の話をしてきます。
鈴木:なんだか毎週、秘密の話がありそう。
盛田:アスキー秘密倶楽部に改名しましょう。
北島:いずれ開放される話が多くなるということで。
鈴木:わたくしは、メディアメンターを務める青山アクセラレータープログラムの2期のお披露目会に行ってきます。
盛田:メディアメンターってガチさん何をメンタリングしてくれるんですか。
鈴木:どうやったらメディアに取り上げられるかなどですね。
北島:広報まわりの話はよく出るネタですね。
盛田:わたしも取り上げられたい!バズらせてもらいたい!
鈴木:今回、トイレ空席検索サービスをつくっているベンチャーさんがいるそうなので、バズらせてください。
盛田:わたしそういう話担当みたいに思われてませんかね……
鈴木:キャッチがカッコいいんで、それを超える見出しを! 「Throne(スローン)。それは、トイレが空いているか1秒で分かる新しい世界。」
盛田:カッコいい。「うんこが漏れない世界を」とか言ってる場合じゃない。
北島:それはそれでかっこいいんじゃないかな。
●今週の一言
盛田:東京おもちゃショーで「VR=ゲーム、ドローン=ラジコン」なんだなと強く感じました。
鈴木:『Re:ゼロから始める異世界生活』もおもしろいなーと思いながら出社したら、エントランスにポスター。
北島:Androidスマホ、新しいのがでてきて買い換え楽しみです。