7月29日過ぎはパッケージ版、Windows 10搭載デバイスの購入が必要
7月29日過ぎのWindows 10無償アップグレードは「なし」、日本マイクロソフトが記者会見で解説
2016年06月10日 18時22分更新
日本マイクロサイトは6月10日、「Windows 10の広がりと無償アップグレード最新情報」と題した記者説明会を開催した。
Windows 10にアップグレードするメリットとして「セキュリティ面でより安心、安全なWindows 10」「常に最新版のOSが利用できる」「Windows 7や8のUIを踏襲し、使い慣れた操作感のままさらに快適」をあげていた。
過去にXPからWindows 7に移行する際に、「告知期間が短く、充分に認知が広まらなかった」との声から、この度のWindows 10への移行告知は、充分な準備期間を見据えて早めの案内を実施しているという。
現在、Windows 7 SP1と8.1ユーザー向けには「Windows 10を入手する」から無償アップグレードの通知がされ、Windows 7、8ユーザーには6月中旬からPCタブレットのログイン時に「お使いのPCでは旧バージョンのWindows 7が実行されています」と、通知がされる。
しかし、Windows 7 SP1と8.1ユーザー向けの「アップグレード通知」のウィンドウを閉じようと「×」をクリックした場合、表示されていた日時にアップグレードが実行されるという不親切なUI、アップグレードのキャンセル方法がわかりにくく、なかば強引な手法に戸惑いの声が上がっているのは事実だ。
日本マイクロソフトでは、アップグレードに対するクレームの実数は公表しなかったが、現在通常の2倍の人数でサポートを行っており、6月末には4倍に増やすという。サポートは、同社サイト上に動画をはじめとしたサポートコンテンツを掲載し、電話受付のほか、チャットやTwitterでも実施している。
マイクロソフトとしては「7月29日過ぎの無償アップグレードの延長はない。時差の関係でずれることもあるが、アップグレード通知のダイアログも終了する。アップグレード終了後は、パッケージ版やダウンロード版、企業向けボリュームライセンスもしくは新しいデバイスを購入して欲しい。もし利用しているアプリや周辺機器の互換性などの問題があり、Windows 10を利用したくない場合は、30日以内であればアップグレードする前のOSに戻すことは可能」と説明した。
なお元のOSに戻す方法は、「設定」の「更新とセキュリティ」→「回復」から「Windows 7/8.1に戻す」をクリックする。この時、元のOSのパスワードが必要になる。