ReadyNASをオフィスでとことん活用する!実践使いこなし術 第10回
デスクトップ型「Readynas 516」と1Uラックマウント型「ReadyNAS 3138」が届いた日
ReadyNASの新しいテストマシンが届いたので観察してみる
2016年06月15日 07時00分更新
新しいテストマシンにモデルチェンジ、これで心機一転?
今回は、本連載の裏話からスタートしたい。
振り返れば2014年9月、ネットギアから「ReadyNAS」のテスト用マシン2機種が(不意に)送られてきたことから、このレビュー連載はスタートした。
それ以来、筆者は法人向けデスクトップ型ReadyNASの最上位機種「ReadyNAS 716X」をテストマシンとして利用してきたのだが、ネットギアの担当者から「そろそろモデルチェンジしてみませんか?」と声がかかった。
たしかに、法人向けのReadyNASにもさまざまな機種があり、ほかの機種を紹介するのもこの連載の役目だろう。心機一転、新しいテストマシンで記事を書くのは楽しいに違いない。ぜひぜひ喜んで、というわけで、筆者は新しいReadyNASが届くのを心待ちにしていたのだった。
さっそく「Readynas 516」の段ボールを開けてみると……
数日後、新しいテストマシン2つの段ボールが届いた。デスクトップ型の「Readynas 516」と、ラックマウント型の「ReadyNAS 3138」が入っているそうだ。
ウキウキした気分で、まずはReadyNAS 516の箱を開けてみると……。おいっ、お、同じやないかーっ!
いや、もちろん中身は「同じ」ではないのだが、ReadyNAS 516とReadyNAS 716Xの外見やサイズはまったく同じ。ドライブベイの数も同じ、6つである。
しつこく眺め回してみたところ、外観上、唯一の違いは背面にあった。ReadyNAS 716Xでは、1000BASE-T(1ギガEthernet)ポート×2に加えて10GBASE-T(10ギガEthernet)ポート×2も標準搭載している。一方、ReadyNAS 516では10Gbps Ethernetポートを標準搭載していない。
そもそも、ReadyNAS 716Xは中堅企業向け(同時接続数最大250を想定)、ReadyNAS 516はより小さなオフィス向け(同時接続数最大50を想定)のモデルだ。当然、価格はReadyNAS 516のほうがかなりお安い(ディスクレスモデルの場合、716Xの標準税込価格は42万7680円、516は25万9200円)。
2機種を比較すると、前述したとおり10ギガEthernetへの対応有無が違うほか、搭載するCPUやメモリ容量も異なる。同時接続数に応じてキャパシティ設計がなされているわけだ。
ReadyNAS 516(デスクトップ型) | |
---|---|
価格(税込) | 25万9200円 (HDD別売モデル) |
HDDスロット数 | 6(ホットスワップ対応) |
最大物理容量 | 36TB (EDA500拡張ユニット接続で126TB) |
CPU | デュアルコア Ivy Bridge Core i3-3220 3.3GHz |
メモリ | 4GB ECC |
冷却ファン | 120mm |
寸法 | D288 x W192 x H259(mm) |
本体重量 | 7.97kg |
消費電力(動作時) | 88W |
USBポート | USB 2.0×1、USB 3.0×2 |
ネットワーク インタフェース |
1GbE×2 |
とはいえ、どちらの機種も同じファームウェア(ReadyNAS OS)で動作する。iSCSI接続など、使える機能やプロトコルも同じだ。ReadyNAS 516でも、ReadyNASの特徴である「5段階のデータ保護機能」がもちろん使え、5年間の本体保証も付属する。VMware仮想化環境のストレージとして安心して使える「VMware Ready」認定も取得している。
共通する基本機能 | |
---|---|
RAIDモード | JBOD、RAID 0/1/5/6/10、X-RAID2 |
ファイル転送 プロトコル |
CIFS/SMB(Windows) AFP3.3(Mac OS X) NFSv3 (Linux/UNIX など) HTTP/HTTPS/FTP/FTPS/Rsync/WebDAV Active Directory/SSL |
クライアントOS | Microsoft Windows Vista/7/8/8.1/10(各32/64bit)、Windows Server 2008 R2/2012、Mac OS X、Linux/UNIX、Solaris、Apple iOS、Google Android |
iSCSI SAN | ○ |
本体保証期間 | 5年間(付属HDD含む) |
有償サポート | オンサイト(4時間/翌日)、代替品クイックデリバリー(2時間/翌日) HDD返却不要サービス |
……というわけで、正直あまり“心機一転”という気分にはならかったが、これまでのノウハウがそのまま使えると考えて問題なしとしよう。続いて、もう1つのReadyNAS 3138の段ボール箱も開けてみる。
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