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四本淑三の「ミュージック・ギークス!」 第152回

栃木県足利市からとんでもないデュオがきた

ジャンル分けできない強烈な音楽「てあしくちびる」って誰だ?

2016年06月25日 12時00分更新

文● 四本淑三

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バンド未経験者、コアな音楽の洗礼を受ける

―― くっちーさんのバイオリンは?

くっちー 習いごとで子供の頃からやっていたんですけど、バンドはまったく経験がなかったんです。好きでライブを観に東京へ通ってはいたし、憧れはあったんですけど、自分なんてステージには上れないだろうなと思っていて。だから、てあしくちびるが初めてのバンドです。

―― てあしくちびるでライブのやり方を学んでいった?

くっちー そうですね。最初のライブは、kawauchiくんの曲にバイオリンを付けていただけなので、名前はバンドになったけど、見た人は「なんだろこの人」っていうか。ちゃんと見せられるものにはなっていなかったような気がして。その後、やっていく中で、少しずつ。

―― 始める前に観に行っていたのは、どんなバンドですか?

くっちー よく行っていたのが、アナログフィッシュとか。キング・ブラザーズとかにもハマって結構通っていたり、いろいろ観てました。

―― 雑食なんですね。

くっちー そうかもしれない。深く掘っていくタイプじゃなくて、行った先のライブでおもしろそうなフライヤーがあったら、そこに行くような感じです。それで、kawauchiくんと一緒にやるようになってからは、いろんな音楽をいっぱい聴かされて。

―― なにを聴かせたんですか。

kawauchibanri てあしくちびるをやるにあたって、まず最初に降神とブルー・ハーブ(THA BLUE HERB)。自分もラップの入り口は正統派ではないというか、ZAZEN BOYSの向井 秀徳さんのラップから入ったんです。アプローチの仕方が違うじゃないですか。いわゆるヒップホップの考え方というより、ラップ表現に興味があったんです。

くっちー あとはアニマル・コレクティヴ。てあしくちびるの音楽に取り入れたいと言われて。聴いたときには、なんだこりゃという感じだったんですけど、とりあえずそれを繰り返し聴いた覚えがあります。

―― ごめんなさい、そのバンドは知りません。

kawauchibanri アニコレはアメリカのインディーバンドで、2000年代前半くらいからのフリーフォークみたいな感じです。名前の通りトライバルな、野性的な感じの。さかのぼると、ポップで聴きやすくなったアモン・デュールみたいな感じです。

―― あ、それなら52歳にもわかります。

kawauchibanri あとはノイとかノイバウテンとか。

アニマル・コレクティヴは超ビッグなバンドです。失礼いたしました

ノイ(Neu!)。初期クラフトワークのクラウス・ディンガーとミヒャエル・ローターによる1970年代前半に活動していたユニット。その後のパンク/ニューウェイヴに大きな影響を与える

アインシュテュルツェンデ・ノイバウテン(Einstürzende Neubauten)。1980年代初頭から活動を続けるインダストリアル・ミュージックの開祖的存在。「ペリ」の歌詞にも登場

※ アモン・デュール(Amon Düül)。1960年代末から70年代初頭に活動していた旧西ドイツのサイケデリックロックグループ

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