日本のITを変える「AWS侍」に聞く 第21回
情シスもメディアもクラウドコミュニティに巻き込み中
IT業界のデストロイヤー長谷川秀樹さんとJAWS DAYSで語る
2016年06月01日 15時00分更新
エンジニア主体だったJAWS-UGに情シス層を巻き込んだ最大の功績者とも言えるAWS Samurai 2015のハンズラボの長谷川秀樹さん。JAWS DAYS会場内で朝イチで行なわれた取材ですが、前夜の呑み会のお酒が残っていて、最初からハイテンション。もちろん、大阪弁でお伝えしますよ。(以下、敬称略)
本連載は、日本のITを変えようとしているAWSのユーザーコミュニティ「JAWS-UG」のメンバーやAWS関係者に、自身の経験やクラウドビジネスへの目覚めを聞き、新しいエンジニア像を描いていきます。連載内では、AWSの普及に尽力した個人に送られる「AWS SAMURAI」という認定制度にちなみ、基本侍の衣装に身を包み、取材に望んでもらっています。過去の記事目次はこちらになります。
「侍衣装欲しいなあ」から真面目に話してもらうまで
大谷:おはようございます!AWS Samuraiの公開取材ということで、トップバッター長谷川さん、よろしくお願いしまーす。
長谷川:よろしくお願いしまーす。
大谷:まずはAWS Samurai 2015の受賞おめでとうございます。
長谷川:ありがとうございます。それより、この衣装欲しいなあ。
大谷:侍衣装はハンズさんでは扱ってないんですか?
長谷川:いやあ、うちで扱ってるの、もっと風変わりなやつちゃうかな。備品で欲しいなあー。ほかの3人の侍と相談して買おうかなと思いますわ。
大谷:ぜひぜひ。では、さっそくなんですけど、この連載では昔から今へという感じで時系列に話をお聞きしてます。長谷川さんはどのようにして生まれたのか? いつものように大学時代あたりから……。
長谷川:えっ、そこから? さかのぼり過ぎちゃう?
大谷:やっぱり時間かかりますかねえ。そもそも、この取材何時までOKなんですか?
長谷川:えっ、何時まででもええですよ(笑)。それよりも、昨日JAWS DAYSの前夜祭的なAWS HUBがあって、けっこうベロベロなんですよ(注:取材は朝10時スタートです)。早く、青木水持ってけーへんかなと思ってるくらいでね。口がからからです。
大谷:やっぱりJAWS DAYSはお祭りですからね。あっ、青木さんから水来ました。
長谷川:(グビグビ)
大谷:えらい勢いで飲んでますね。
長谷川:じゃあ、真面目に話しますわ。
凍結中のシステムを溶かすところからスタート
大谷:もともとアクセンチュアですよね。
長谷川:あー、そうやった、そうやった。14年くらいそこでやってたんですけど、転職も多いし、コンサルティング全然あわんなあと思ってて。
大谷:14年間やっといて、あわんって(笑)。
長谷川:いやいや。最後の方は営業とか、けっこういろんな仕事やってたから。同じコンサル会社で転職するんやったらアクセンチュアでええので、次は事業会社行きたいなあと思って。そしたら、東急ハンズが非常に困っててという話を聞いて、これはオレの仕事やと思って、すぐに入ったんです。
大谷:どんな感じだったんですか?
長谷川:当時の東急ハンズは大きなBPR(Business Process Re-engineering)をやっている途中だったんです。もともとは店舗ごとに商品を仕入れていたんですが、本社にバイヤー部門を作って仕入れるようにしようとしていた。そこで使うシステムを展開している途中だったんです。でもシステム展開先の店舗の売り上げが全然あかんと。これはシステムのせいちゃうか? システムを作っているところにハンズに詳しい人がいないのが悪いんちゃうか? という話になってたらしいです。だったら、外から呼ぶかという話だったんで、入社しました。
大谷:中の人材だけだと難しかったんですね。
長谷川:そんなこんなで、入った時は店舗のシステムが凍結中やったんです。だから、そこを溶かすところから始めましたね。
大谷:役職としてはなんだったんですか?
長谷川:IT部門の部長です。ただ、われわれの言い方だと、「IT物流企画部長」でしたね。なぜか物流もくっついてきたんですが、ちょうどええから物流もやってまえと。メインのお題は「凍結している基幹系の店舗システムを動かしてくれ」。そのほか会計や人事も古かったので、なんとかしたってやあという感じ。
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