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モバイルオーディオの台風の目

先入観捨てよう、エレコムの2万円イヤフォンが超コスパ良い

2016年04月24日 11時00分更新

文● 四本淑三 撮影●篠原孝志(パシャ)

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 メルコホールディングスがシマダヤの株式を取得して最近話題となりましたが、モバイルオーディオ界の台風の目はエレコムです。そうです、あのコンピューター周辺機器のエレコム。あなたも詰め替えできるインクカートリッジとかiPhone SE用レザーカバー(磁石付)とかで普段お世話になっているでしょう、あのエレコムが、いま立派なイヤフォンを作っています。

 一体エレコムに何があったのか。

 言ってみればイヤフォンだってスマートフォンの周辺機器のようなものでもあり、ラインナップにあって当然といえば当然。なのですが、そのクオリティーは、あって良かった使えて便利みたいな、ブリスターパックに入ってコンビニの什器にぶらさがってなんぼのような、ちゃちなレベルではない。

 今回の話題の中心は「EHP-R/HH1000A」というハイブリッド構成のカナル型イヤフォンです。低音域を受け持つダイナミック型、高音域を受け持つバランスド・アーマチュア型が、それぞれ一発ずつ入っているという贅沢な造りで、実勢税込価格は1万9400円。

 要するにオーディオ専業メーカーと同じステージで勝負に来ています。でも、心ない世間の人々が思うのは、エレコムのイヤフォンに2万円も出せるかと、そういうことでしょう。それで、この会社が現在展開しているキャンペーンのキャッチが、これです。

 「意外にいい音、エレコム」

 慎ましいというか腰が引けているというか、とりあえず怒られないように下からきている感じが微笑ましいわけですが、これはあくまで謙遜であって、自信の表れに相違ありません。なにしろEHP-R/HH1000Aは、同価格帯の他製品に追いつき、さらにはコストパフォーマンスで圧倒しそうな性能を実現しているわけです。エレコムだと思うから高いけれど、ハイブリッド型とすればかなり安い。

 老舗のオーディオメーカーも、イヤーモニターから叩き上げてきた現場第一主義のメーカーも、ここ数年来のイヤフォンブームに乗じて浮上してきたその他大勢のみなさんも、これにはちょっと顔が青くなっているはず。

 我々は、まず妙なブランド志向や、先入観を捨てなければなりません。

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